センター試験いよいよスタート

マイスターです。

1月17日、18日は、大学入試センター試験。
全国各地で、様々な報道がされています。

【離島の受験生達。】

大学入試センター試験が17、18の両日、全国738会場で行われる。鹿児島県内では15日、種子・屋久など離島の受験生が、試験会場のある鹿児島市や沖縄に入った。
種子島高校、屋久島高校の計50人余は高速船で鹿児島市本港新町に到着。緊張した面持ちで宿に向かった。
屋久島高3年の岩川えみさん(18)は「鹿児島市は寒く体調が心配。環境が変わるので緊張するが力を出し切りたい」。種子島高3年の上村真弥さん(18)は「いつものリズムを保ち仲間と試験を乗り切りたい」と意気込む。同高の上村昌幸教諭は「当日まで好天が続いてくれれれば。生徒は新設種子島高校1期生の自負をもって頑張ってきたので100パーセントの力を出してほしい」と話した。16日は会場の鹿児島大学を下見する予定。このほか、琉球大学など沖縄の会場で受験する沖永良部高校、与論高校も現地へ移動した。
「明日から大学入試センター試験 離島受験生本土入り」(373news.com)記事より)

本格的受験シーズンの幕開けとなる大学入試センター試験が十七、十八日に実施される。県内では事前に本土入りしていた離島の受験生の負担を減らすため今年から離島に試験会場四カ所が新設されるが、一島一高校で受験生も少ない県立宇久高(佐世保市宇久町)と県立北松西高(北松小値賀町)の三年生計十六人は十五日、これまでのようにフェリーで本土の佐世保市に着いた。
市内の県立大佐世保校で受験する北松西高の十一人はホテルに宿泊し備える。横山理子さん(18)は「親に旅費の負担を掛けてしまうけど、級友と一緒に過ごせるので修学旅行みたいな楽しい思い出にしたい」、蛭子琢磨君(18)は「環境が変わって寝付けるか心配。志望校に出願できるよう点を取りたい」と意気込みを語った。
引率の小川慶教諭は「地元で受験できるのが一番だが、小さな島の高校は離島会場の恩恵を受けられない。でも、佐世保は生徒が部活でよく訪れる場所なので力を出し切ってもらえると信じている」と話した。
「あすからセンター試験 離島会場ない宇久高など16人本土入り」(龍~なが)記事より)

全国738会場で一斉に始まるセンター試験。
大学キャンパスを中心に、日本全国津々浦々に会場が設けられるわけですが、離島など地元で試験を受けられない高校生達も少なからずいます。
そのため毎年センター試験の際には、上記の記事で紹介されているように、事前に高校単位で島を離れて会場を目指すところが出ています。
慣れない環境での受験は大変だと思いますが、普段通りの力を発揮していただきたいと思います。

一方で、↓こんな報道も。

大学入試センター試験が始まった17日、今回初めて試験会場が設けられた離島地区を含む県内10会場でも、受験生が真剣な表情で問題と取り組んだ。
五島市の会場となった五島高校では、開始2時間前の午前7時半ごろから受験生が集まり始め、参考書に目を通すなど最後の確認に必死。(略)離島の受験生は昨年まで、悪天候などを考慮して数日前から泊まりがけでの本土入りを余儀なくされていただけに、同高の水戸一匡さん(18)は「いつもの教室と、母の必勝弁当で落ち着いて受験できた。明日も全力を尽くします」と満足げ。対馬会場で受験した上対馬高の佐伯良光さん(18)も「経済的負担も少なく、移動時間も短いのでよかった」と話した。
五島会場を担当した長崎大教育学部の村田義幸学部長は、初日を終え「初めての会場でトラブルが起こらず、ほっとしています」と語った。
「センター試験 夢に向けファイト! 離島含む県内10会場 受験生、真剣に挑む」(西日本新聞)記事より)

離島でも受験できるよう、会場が増えてきているのですね。
地元の高校で受験できるということで、受験生や保護者への負担も軽減。
会場の運営側は大変だと思いますが、ここはぜひ、受験生達のためにがんばってください。

【受験生達にかかるプレッシャー。】

大学入試センター試験が始まった17日、厳しい経済状況を反映し、各地で「親に負担をかけられない」「浪人は許されない」など、受験生の悲壮な決意が聞かれた。
「最初は私大を5校ほど受けたかったが、3校に絞った。併願校を減らす友人が多く、不況の影響は大きい」。神戸大会場で、神戸大経済学部志望の男子(18)は話した。大学の受験料も家計を圧迫している。
国立大工学部を志望する大阪府内の私立高3年の山口慶晃さん(18)は大阪大会場で試験に臨んだ。「友達も国公立の志望者が多い。親からも『不況が続くから就職に困らない国立だ』と言われている」
「センター試験始まる、受験生にも不況の波」(読売オンライン)記事より)

センター試験会場付近での、受験生へのインタビュー記事も多かったです。
このように経済不況を反映してか、現役進学、国公立志向を目指す受験生が多い、という分析が少なくありません。
「背水の陣」「悲壮感」といった表現が随所に見られました。
こうした傾向は、確かに多かれ少なかれ、あるのでしょう。

ただ、「国公立でなければ」という記事の多くは、もともと国公立志向の強い地方会場でのインタビューをもとに書かれたもの。
例えば東京23区内の会場で同じインタビューをしたらどうなったのか、個人的には興味があるのですが、残念ながらそうした記事は見つけられませんでした。

【リスニングテストのトラブルに関する報道。】

17日の大学入試センター試験では、英語のリスニング(聞き取り)テストで音声が途切れるなどのトラブルが相次いだ。
大学入試センターの発表(午後10時現在)によると、全国738会場中181会場で、253人がICプレーヤーの不具合などを訴えた。辞退者を除く249人がこの日のうちに再テストを受けた。
リスニングテストは2006年の開始以来、4年連続でトラブルに見舞われた。
(略)リスニングテストを巡っては、初めて実施された06年にICプレーヤーの不具合などが相次ぎ、457人が再テストを受けた。しかしその後、プレーヤーの機種改良などで07年は381人、08年は175人と再テストの受験者は減少していたが、今年、初めて前年を超えた。
253人のうち少なくとも31人については、機器自体の不具合ではなく、ICプレーヤーを自分で落とした(14人)、試験中に鼻血を出した(6人)などが原因だった。
「リスニングで再テスト、センター試験4年連続トラブル」(読売オンライン)記事より)

2006年からスタートした、英語のリスニングテスト。
受験生一人ひとりに配付されるソニー製のICプレーヤーを使って聞き取りを行う形式で行われているわけですが、毎年、必ずこうしたトラブルが報じられます。
今年も各メディアが、不具合の発生を厳しいトーンで報じました。

今年は253件のトラブルがあったとのこと。
明らかに機器の故障ではない31名を除くと、222件。49万4350人がリスニングの試験を受けたわけですから、およそ2226人に1人の割合になります。
222件すべてが機器の不具合だったとして、その率は、0.045%。

この「0.045%」という不具合率が高いのか低いのか、専門家の方にぜひ伺ってみたいです。
機械の素人であるマイスターにとっては、十分低い割合であるように思えるのですが、どうなのでしょうか。

一生を決めるセンター試験において、不具合というのはやはり、起きて良いものではないでしょう。
しかし、(ニュースや新聞では、なぜかこの点に触れられていないのですが)どんな機械でも故障ゼロということはあり得ません。まして全国で50万個近くの機器を、一斉に再生させるわけなのですから。
人為的なミスは減らすことができますが、ICプレーヤーを使っている限り、必ず全国のどこかで不具合は生じるのではないでしょうか。

では他の方法をとればいいのかというと、ICプレーヤー以上に公平な仕組みが現在のところ、ないのです。会場の放送機器を使うという方法では、各試験場の機器の性能や、周辺の環境などの違いによって有利不利が生じます。

もし来年も不具合の数が減らなかったとしたら、その後、大学入試センターはどのような方針を立てるのでしょうか。

……以上、センター試験に関する報道の中から、いくつかを選んでご紹介しました。

試験は18日も続きます。
受験生の皆さんは、これまでに身につけてきたことを発揮して、がんばってください!

マイスターでした。

※この記事は、現役高校生のための予備校「早稲田塾」在籍当時、早稲田塾webサイト上に掲載したものです。