夏休み 高校生・受験生向けに大学図書館を開放

マイスターです。

街中のファーストフード店や図書館など、様々な場所で、勉強している高校生の皆さんの姿を見かけます。
受験生なのかな、という方も多く、いつも心の中でこっそりとエールを送っています。

高校や塾の自習室を利用できる人はそちらを使うのでしょうが、その他、集中して勉強できる環境としてよく利用される定番は、やはり図書館でしょうか。

この、「勉強に集中したい高校生」を取り込もうと、大学が動いています。

【今日の大学関連ニュース】
■「大学図書館で受験勉強して 夏休み開放、京滋で増加」(京都新聞)

大学入試に向けた受験勉強が本格化する夏休みの期間、京滋で高校生向けに図書館を開放する大学が増えている。地域への貢献とともに、志望校を決めつつある受験生に大学をPRする狙いもあるようだ。
京都産業大(京都市北区)は2002年に、高校生を対象に図書館の開放を始めた。夏休み中は学生の利用が減るため、高校生が自習に使用しても差し支えないと判断した。
約100万冊の蔵書や、映画のDVDなどの資料も利用でき、大学教育の一端に触れることもできる。
高校生に加え、中学生にも開放するのが立命館大びわこ・くさつキャンパス(滋賀県草津市)の図書館。春と冬の休み期間にも開放しており、昨年の夏休みには延べ200人以上の利用があったという。
龍谷大瀬田学舎(大津市)の図書館は昨年、滋賀県内の高校に通う生徒を対象に開放を始めた。各高校には開放を知らせるポスターを送り、館内には「大学案内などの資料も用意している」という。
(上記記事より)

■「夏期休暇中に瀬田図書館を高校生に開放します。 」(龍谷大学)
■「中高生へのBKC図書館夏期公開のお知らせ」(立命館大学)

そんなわけで夏休みの間、、高校生や受験生向けに図書館を開放する大学が増えているとのことです。

上は京都新聞の記事ですので、京都の大学名が並んでいます。
試しにちょっと調べてみたら、他のエリアでも山ほど事例が出てきました。

■「夏休み中の大学図書館開放について(受験生対象)」(東北学院大学)
■「高校生のみなさんへ、中央図書館・中野図書館の利用開放を行ないます。」(東京工芸大学)
■「【高校生のための】夏休み大学図書館大開放」(拓殖大学)
■「夏休み期間中、高校生に図書館を開放」(産業能率大学)
■「松阪大学図書館 夏季開放」(松阪大学)
■「女子高校生対象 夏期図書館開放のお知らせ」(夙川学院短期大学)
■「8月の高校生向け図書館開放を実施します」(愛知大学)
■「高校生のみなさんに、大学図書館を開放します!」(関西福祉科学大学)
■「女子高校生のみなさんへ 夏休み期間中に、宮城学院女子大学図書館を利用してみませんか?」(宮城学院女子大学)
■「『大学図書館』-夏休みを小中高生に開放します!!」(長崎ウエスレヤン大学)
■「夏休みの高校生への図書館開放について」(阪南大学)

ちなみに、高校生に限らず、「大学図書館の一般開放」を積極的に進めている大学図書館は少なくありません。
本来、学生や教職員の教育・研究のために運営されている大学図書館ですが、近年では地域貢献や、図書館を社会の資産として広く活用してもらう等の観点から、「大学の教育・研究に支障のない範囲で」一般開放が行われるようになってきています。

上で挙げた大学の中にも、普段から一般に図書館を開放しているところはあります。
普段は「18歳以上の方」と限定していて、夏期休暇中だけ高校生にも開放、なんてケースもあります。
また、普段は基本的に開放せず、夏の間だけキャンペーン的に開放しているところもあるようです。

このように状況は色々ですが、上で挙げた大学は、いずれも「高校生」「受験生」に対して、積極的に招き入れる姿勢が共通しています。
学食で昼食がとれるとか、あるいはお弁当を食べるためにホールを開放するとかいう記述も見かけました。

確かに、静かで広々とした大学図書館は、高校生や受験生の勉強場所としてはうってつけです。
休みの間中、通い続ける人も出てくるでしょう。
大学図書館の専門書の数々は、大学での学びをイメージする上でも参考になるはず。
受験勉強のモチベーションも上がるかもしれません。

大学から見れば、将来の潜在顧客である高校生や受験生の皆さんに、キャンパスに足を運んでもらう絶好のチャンス。
図書館ですから、大学のパンフレットや広報誌などを積んでおいたり、教員や学生の業績をPRするコーナーを設けたりしても、まったく不自然ではありません。
毎日通うことで、キャンパスや学生の雰囲気も伝わってくるでしょう。

それに、前期の試験が終われば、帰省する学生も出ますし、キャンパスに通う大学生は少なくなりますから、図書館の利用率も下がります。そんな時期に図書館を開放するというのは、施設の有効利用にもつながります。

実際には、どのくらい高校生が通うのかは、ふたを開けてみなければ分かりません。
大学の立地などにもよるでしょう。

ただ、「夏の間、図書館を大学生だけでなく高校生にも開放する」ということだけで、高校生、大学側の双方に多くのメリットを生み出すのですから、試しにやってみる価値はありそうです。

ちなみに、「高校生に勉強場所を無料開放する」というのは、公的な情報として紹介されやすいです。
上で挙げた大学でも、市の広報誌に告知を掲載している例がありました。

■「阪南大学図書館を高校生に開放しています(PDF)」(広報まつばら)

広く大学の活動を知ってもらう機会にもなりそうです。

今年は開放を行わなかった大学も、来年から、いかがでしょうか。

以上、マイスターでした。

※この記事は、現役高校生のための予備校「早稲田塾」在籍当時、早稲田塾webサイト上に掲載したものです。