法科大学院 平成19年度新司法試験(法学未修者含む)の合格率は何パーセント?

マイスターです。

今年で2回目となる、新司法試験の合格者が発表されたようですね。

前回は、法学部卒の学生など「法学既習者」が学ぶ2年コースの卒業者が対象でした。

今回はついに、3年間、法科大学院だけで法律を学んだ「法学未修者」が受験。
つまり、法科大学院の真の実力が問われることとなりました。

【教育関連ニュース】—————————————–

■「法学未修者に『狭き門』、合格率32% 新司法試験」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0913/TKY200709130413.html
————————————————————

法務省は13日、法科大学院(ロースクール)修了者が対象の「新司法試験」の結果を発表した。法学を学んだ経験がない人向けの「法学未修者コース」(3年制)を修了した受験者の合格率は32.3%で、「既修者コース」(2年制)の46.0%を大幅に下回った。

(上記記事より)

というわけで、既習者コースの方が合格率が高いという結果になったようです。
そりゃあ、そうですよね。逆だったら、大変です。

しかしこの合格率、大学によってかなりのバラツキがあるようです。

(過去の関連記事)
・法科大学院 新司法試験に合格した学生は何パーセント?(2006年09月25日)
https://www.unipro-note.net/archives/50247185.html

↑昨年度の第一回新司法試験の際は、「合格者数」ばかりがメディアで報道される中、「合格率」の数字をクローズアップしてご紹介してみました。

そこで今回も!

同じように、法学既習者、法学未修者、それぞれの合格率を算出してみました!

法務省のサイトには、親切にも、法科大学院別の合格者数が掲載されています。
情報の公開が素早いですね。

■「平成19年新司法試験の結果について」(法務省)
http://www.moj.go.jp/SHIKEN/SHINSHIHOU/h19kekka01.html

これをもとに、合格率を表にしてみたのが、以下になります。

新司法試験 平成19年度(第2回)合格率 ← クリックで拡大します

いかがでしょうか。

もちろん、パーセント表示だけではわからない部分もあります。
「1人受けて1人合格→合格率100%」というデータは、それほど参考にはならないでしょう。
また、同じ66%でも、「3人受けて2人が合格」というのと、「100人が受けて66人が合格」というのでは、全然意味合いが違います。

その辺りも含め、あくまでも参考としてご覧いただければと思います。

ぱっとみて、法学既習者と、法学未修者とでは、上位に出てくる大学の顔ぶれに若干の違いがあるようです。

単純に、受験者数の割合が、大学ごとに違います。
例えば京都大学は、法学既習者が170人、未修者は41人が受験しています。
対して早稲田大学では、法学既習者が17人、未修者が206人です。
この2つの大学では、どちらに重点を置くかという大学院の経営戦略が違っているのでしょう。

また法学未修者の表の方は、国立大学が上位に目立っている気がしますし、受験生の数もばらけているような印象ですね。

なんとなく、大学によって、通っている層が結構違っていそうな気がします。
大学院によって、そのあたり、個性がありそうです。

……というわけで、合格率順の法科大学院情報でした。
ぜひ皆様も、色々な切り口で分析してみてください。

ついでに、↓こんな報道をご紹介します。

■「元IT社長や外務省職員も夢実現-新司法試験合格者発表」(サンスポ.COM)
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200709/sha2007091406.html

ネット検索「インフォシーク」(現在は楽天の事業部門)の元社長、中村隆夫さん(42)は平成元年、東大を卒業して日銀に入行し、その後ベンチャー企業設立などに関与。インフォシークの経営を退き、コンサルタントをしながら母校の法科大学院を修了した。

「経営者として接した米国の弁護士は、法律というツール(道具)を持ちながら的確なアドバイスをしてくれた。自分も弁護士という付加価値を得て企業の手助けをしたい」と話した。

中央大法科大学院の迎田由紀さん(33)は外務省の元専門職(英語)。イラク戦争では米国要人の発言をまとめ、首相への説明資料を作るなどしていたが「国会待機などコスト意識の低い仕事も多い」と考えるように。「知的で創造的な仕事をしたい」と法曹を志した。既に英国系法律事務所への就職が内定。M&A(企業の合併・買収)に語学や法律の知識を生かすつもりという。

(上記記事より)

今回は「法学未修者」コースの卒業生も対象ということで、ユニークなキャリアをお持ちの方々も受験されていたようです。
法科大学院が、多様な法曹を世に送り出すための機関であることを、改めて思い出しますね。

こうした方々が活躍の場を得られるように、各校とも、がんばってください。

マイスターでした。