ニュースクリップ[-2/11]「佑ちゃん逆効果で早大教育学部志望者減」ほか

マイスターです。

日曜日ですので、ニュースクリップをお届けします。

みんな敬遠。
■「佑ちゃん逆効果で早大教育学部志望者減」(日刊スポーツ)
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070209-153864.html

ハンカチ王子こと早実・斎藤佑樹投手(18)が入学する早大教育学部社会科の入学志願者数に「佑ちゃん“逆”効果」が出ていることが8日、分かった。早大全体の出願者数は前年比13%増、12万5000人の人気となったが、教育学部社会科は、佑ちゃん効果による高倍率を予想して敬遠したのか、出願者が前年を下回った。早実は前年比35%増の大幅増となっており、高校と大学では対照的な結果となった。
(上記記事より)

スポーツ紙で大学入試が語られるのは異例のことかもしれません。
斎藤投手を目当てにした学生ばかりに受験されても困るでしょうが、敬遠者がふえるのも大学の本意ではないはず。なかなかうまくいかないものですね。

私大医学部の皆さん、千葉県へ来てください。
■「千葉県が破格の奨学金創設へ 私大医学生対象、3200万円」(Sankei)
http://産経新聞.jp/kyouiku/gakko/070202/gkk070202000.htm

深刻化する過疎地での医師不足に対応するため、千葉県が私立大学の医学生を対象に、1人当たり在学6年間で総額3200万円を上限とする奨学金制度を創設することが1日、分かった。協定を結んだ東京都内の私立大医学部、医大の受験生に「地域枠」を設けて奨学生を募集。卒業後、県内の医療機関に7~9年間勤務すれば奨学金の返還を免除する。県外の大学に地域枠を設定するのは全国でも初めてで、これほど高額の奨学金も異例という。
(略)
大学側は地域枠を設けて受験生を募集し、県が資格審査を行って対象となる受験生を決める。入学金が必要な初年度は700万円、2年次以降は年間500万円を限度額とし、奨学金を出す。協定を結んだ6大学の在学6年間の平均授業料総額は3300万円程度なので、県からの奨学金で学費の大半をまかなえることになる。
奨学生は臨床研修後に小児科と産科は7年間、それ以外は9年間、医師不足に悩む県内の自治体病院に勤務すると奨学金の返還が免除される。県は地域医療医師養成事業として19年度予算案に3100万円を計上した。
(上記記事より。強調部分はマイスターによる)

地方の医師不足を解消するため、様々な自治体や大学が手を打っていますが、この千葉県の奨学金案はなかなか効果的な手だと思います。

本来、自治体であれば千葉大学医学部に期待するところなのでしょうが、それだけでは不足と考えたのか、私立大学医学部の学生を対象とした奨学金。私学はお金がかかりますから、この奨学金に魅力を感じる方もいるんじゃないかと思います。

会計士協会が、公認会計士教育をサポート。
■「大学の会計教育強化へ/会計士協会、講師派遣を検討」(SHIKOKU NEWS)
http://www.shikoku-np.co.jp/national/economy/article.aspx?id=20070210000242

日本公認会計士協会が、実務に詳しい現役会計士を大学へ講師として派遣し、優秀な会計士育成などを目指す会計教育の強化を検討していることが10日、明らかになった。

公認会計士試験の合格者は、専門学校など教育機関が充実した東京など大都市圏に目立つため、会計教育に熱心な地域の大学とも連携しながら、地域から会計士を輩出する環境づくりにも役立てたい考えだ。実戦的な授業に力を入れている大学には資金面で協力することも視野に、協会会員から「後進育成」のアイデアを募る。
(上記記事より)

こちらは公認会計士の育成に関する取り組みです。都市部の方が公認会計士試験合格者が多いということで、地方の強化を狙うそうです。

医師や弁護士でも言われることですが、「専門家があまりいない地域」ができてしまうのはよくありません。地方の大学が公認会計士をもっと輩出すれば、会計士の偏りもある程度是正できるのではないかということなのでしょう。

教員養成課程を6年制に?
■「教員養成:大学で6年制に延長 民主党が法案提出へ」(MSN毎日インタラクティブ)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/news/20070208k0000m010136000c.html

民主党は7日、教育基本問題調査会の会合を国会内で開き、政府が今国会に提出予定の教育関連3法案のうち教員免許を更新制にする教員免許法改正案の対案として、大学の教員養成課程を現行の4年制から6年制に延長する法案を提出する方針を決めた。教員の能力向上のため修士課程を必修とするもので、すでに免許を取得している教員には専門大学院での研修を義務付けることなども盛り込む。
(上記記事より)

教員養成システムに関しては、これまでに様々な案が出てきましたが、野党からまた新たな構想が飛び出しました。教員養成課程を6年制にせよ、という大胆な内容です。
薬学部と同様、実習を初めとする実践的教育により多くの時間を割り当てるという狙いなのだと思われます。なるほど、ひとつの考え方ではあると思います。

ただ現在、医師や薬剤師と比べて、教員は「職業としてあまり報われていない」印象を世間からもたれているようです、

■「教員養成は敬遠された、経済系に集中 大学入試志願状況」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200701230267.html

6年制にするなら、教員の皆様にプロフェッショナルとして働いてもらえる環境や、6年間の学習に見合う待遇を用意できるようにしてあげないと、良い人材が教育学部に来なくなるんじゃないかという気はします。
(ただこういうことを言うと、「そんなことで来なくなるような人間には教員になって欲しくない!」とか、「地位やお金目当てで教員を目指すな!」とか反論される人もいます。その意見もわからなくはないのですが、報われない専門職というのもなんだか気の毒です。長い目で見れば、「清貧」を強いている限り人材のレベルは下がってくるように思います)

全学科に必ず一人は外国人教授を配置。
「梨花女子大『2010年までに世界の名門大学へ』」(朝鮮日報)
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2007/02/09/20070209000051.html

2010年までに米国、ヨーロッパ、中国に分校キャンパスを建てる。今年だけで50人余りの外国人教授を増やし、すべての専攻で一人以上の外国人教授が授業を行う。在学生と新入生の中から優秀学生を選抜し、世界の優秀な教授から教育を受けることができる国際学部を今年1学期から導入する。

梨花女子大は8日、このような内容を盛り込んだ「グローバル梨花2010プロジェクト」を発表した。大学の校訓である「教育・研究・行政」を世界的水準まで引き上げ、2010年までに世界トップ100の大学になるのが目標だ。
(上記記事より)

梨花女子大学と言えば、韓国を代表する名門大学の一つであり、おそらく世界最大級の女子大学です。Wikipediaには、「女子大学で世界で唯一、工学部がある」という記述もあります(2007年2月11日時点での記載)。

■「梨花女子大学校」(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A2%A8%E8%8A%B1%E5%A5%B3%E5%AD%90%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E6%A0%A1

そんな梨花女子大学の「グローバル梨花2010プロジェクト」の内容が記事で紹介されているのですが、個人的に目を引かれたのが、

「すべての専攻で外国人教授の授業」

という項目。
そう言えばこれ、ありそうだけど、しかし実際にはあまり聞かない構想かもしれません。「全学科に必ず一人は外国人教授を配置する」ということを掲げている日本の大学ってあるのでしょうか。
考えてみるとかなり大事なことであるような気がするのですが、盲点だったかも知れません。

以上、今週のニュースクリップでした、

今週も一週間、本ブログを読んでいただきまして、ありがとうございました。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

マイスターでした。