年末年始の休み 「大学荒らし」に気をつけよう

マイスターです。

いよいよ年末です。事務室などを閉鎖される大学も多いかと思いますが、気をつけたいのが、盗難などに対する備え。

最近、大学は盗難の標的にされることが多いみたいですよ。

【教育関連ニュース】—————————————–

■「大学病院荒らし被害1億円」(nikkansports.com)
http://osaka.nikkansports.com/news/f-on-tp6-20061221-133361.html
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京都府警捜査三課などは21日、大学病院や研究所で盗みを繰り返したとして窃盗と建造物侵入の疑いで逮捕した韓国籍のインターネット関連業の安錫煥(38)、金泰均(38)の両容疑者=同罪で公判中=が、43都道府県で337件、総額1億円の犯行を重ねていたと発表した。

2人は「全国で525件の盗みをやった」と供述。同課は、このうち99年5月から今年1月までの被害を裏付け、21日までに送検した。

調べでは、2人は昨年5月23日午前5時ごろ、京都市左京区の京都大再生医科学研究所事務室から現金3万2000円を盗むなど、昨年4月から今年1月の間、浜松医科大や長崎大など8府県の大学病院などで現金や商品券計約920万円相当を盗んだ疑い。(上記記事より)

大学は、不特定多数の人間が出入りしていても、不自然さをあまり感じない空間です。
一応キャンパスの入り口には「関係者以外の入構を禁止する」といった看板が出ていたりするのですが、実際には、不審者が入ってきても気づくのは困難です。

そこで、それにつけ込もうとする不届き者が出てくるというわけです。

東京都新宿区の韓国人向けの安宿を拠点にし、新幹線などで各地へ行き犯行を重ねていた。
(上記記事より)

完全に、大学や研究機関をねらっての犯行ですね。

大学には各種の個人情報や、貴重な研究成果等もごろごろしています。金銭的な被害もさることながら、こういったものが盗難にあったりすると、とてつもないダメージとなりますので、気をつけましょう。
研究室だけでなく、事務室も盗難の被害にあうことが多いみたいです。情報の保管には注意したいところです。

ちなみに大学をターゲットにした盗難事件については、本ブログの「ニュースクリップ」などで、これまでにも何度かご紹介してまいりました。
どうやら大学には、窃盗犯にとって魅力的な要素があるようです。

(過去の関連記事より)
■↓「国公立大だけ狙い1000万円!36大学から盗み行脚」
http://blog.livedoor.jp/shiki01/archives/50210615.html
■↓「大学専門に盗み、容疑の男逮捕 近畿17大学で被害確認」
http://blog.livedoor.jp/shiki01/archives/50242286.html

大学をねらう「動機」については、これまでの報道では

「昼間の大学は怪しまれることが少なく、声を掛けられても出入りの業者と言い逃れできた」
「全国の国公立大ばかりを狙い盗みを繰り返していた。(略)私大より警備が手薄だから」

といった犯人の声が紹介されていました。
やはり、大学キャンパスのオープンな性格が、悪い方に利用されてしまっているようです。うむむ、犯人、許すまじ。

ところで、これまでの報道を見ていくとどうも、こうした「大学狙い」の盗難には

○大学や大学病院ばかりにターゲットを絞って活動する犯人である

○数年前から何度も犯行を重ねていての逮捕である

○侵入一回当たりの被害額はあまり大きくない

○国立大学や、理系のキャンパスがねらわれやすい(?)

といった特徴があるように思えてきます。
(理系大学は、人文・社会科学系に比べて研究室棟に出入りする学生や業者が多いです。その分、窃盗犯にとっては侵入しやすいのかな、などと想像します)

一回当たりの被害額が大きくないから、何かがなくなって「あれっ」と思っても、それがプロによる犯行だと気づかないということなのかもしれませんね。
そこまで計算してのことだとしたら、敵はなかなか巧妙です。

また、これはマイスターの勝手な推測なのですが……
学内で何かが盗難にあった場合、まずまっさきに疑われるのは当然、学内関係者(学生や、同僚の教職員)ですよね。そこで、被害者の中に「あまり大事にしたくない」とか「関係者を疑いたくない、自分がうっかり無くしただけだと思いたい」とかいった心理が働き、結果、盗難があったことをうやむやにしてしまうということもあるのではないでしょうか。

いずれにしても、大学関係者は、十分に気をつけなければなりません。
抜本的な解決法としては……例えば「研究室棟については、建物ごとにIDカードが必要なセキュリティゲートを設ける」といった対策になりますでしょうか。
(必要な箇所にそんなのをつけたら大変コストがかかりますし、学生と教員との心理的な距離感が遠のいてしまいそうですが……もしかしたら今後は、そんな対策が当たり前になっちゃったりするのでしょうか)

ちなみに、「古い換気扇を壊して、夜間の校舎に侵入した」なんて例もあるみたいですから、校舎自体の状態も要チェックです。
年末年始も気を抜けません。どこかにそういった抜け穴になりそうなところはないか、仕事納めの前に今一度点検してみることをお勧めします。

もしかしたら今この瞬間にも、あなたの大学のキャンパスが狙われているのかも知れませんよ。

以上、マイスターでした。