広報専門雑誌に取り上げられている、大学の広報事例

仕事に生かせる知識やアイディアを求めて、雑誌をよく買うマイスターです。

以前勤めていた会社は広報プロダクションでしたから、会社のお金で定期購読されている様々なジャンルの本が、ラックにズラリと並んでいました。
webデザイン誌や「宣伝会議」といった仕事に直結する雑誌だけでなく、消費動向を掴むためのmonoマガジンや女性ファション誌などもあって、かなり役に立ちました。

そういう雑誌が並んだ会議室って、なんだかクリエイティブだなぁ、という印象を与えます。ミーティングのためにお客様を招いたときなどは、お客様にとってもいい刺激になっていたようです。

今は、そういう雑誌は全部、自腹で買ってます。

我が部署に届く雑誌は、『Between』と『カレッジマネジメント』くらいです。
しかも、偉い人のところから順番に回覧されてくるので、マイスターの手元に来るのは、発行から数ヶ月経っている頃です(T_T)。そんな古い情報は、もう情報って言わねぇよ!…と思い、『Between』は個人で定期購読していましたが、残念ながらこないだ休刊になりましたね。なお『カレッジマネジメント』は市販されておらず、購読申し込みも受け付けていません。
よってマイスターは、自腹で情報を集めなければならないのです。
でも、これって、他の大学さんもきっと、似たり寄ったりなのでしょうね、きっと。

ここで、「お金かかるのか…じゃあいいや」と思う人と、「自腹でも、明日のための肥やしになるなら購入だ!」と思う人とに分かれるのかも知れません。数年が経過したら、この両者にきっと大きな差が付くと思いますよ。

そんなことを思いつつ、本や雑誌を買いあさる日々です。

取材によって集められた最新の情報によって構成され、雑誌の体裁をとっている大学の専門誌というのは、上述した二つくらいですかね。
(あとは「機関誌」に近いものがほとんどではないかという気がします。ほとんどが誰かの寄稿、みたいな。テーマを確認して、必要な記事には目を通しますが、全部を毎回読む気にはなれません)

現在は↓こんな雑誌もあるくらいですから、社会人が仕事に関する情報を集めるには便利な時代です。
月刊総務 2006年 05月号 [雑誌]

さて、マイスターは、かつて広報プロデューサーであったということを自分のキャリアの柱の一つにしていますので、広報に関する感覚や知識は、常に最先端のものを持っていたいと思うのです。

そこで、愛読しているのが、↓この雑誌です。

PRIR (プリール) 2006年 05月号 [雑誌]

↓こちらから、バックナンバーを購入することもできます。

■「PRIR -日本の経営を広報で変える 月刊「プリール」。-」(宣伝会議)
http://www.sendenkaigi.com/hanbai/magazine/prir/index.html

「PR」と「IR」、合わせて「PRIR(プリール)」です。
雑誌名称からわかるとおり、広報担当者のための専門誌です。

企業の広報事例が豊富に紹介されている他、特集記事も役に立つものが多く、さすが「宣伝会議」が出している雑誌だなぁという感じです。

現在書店に並んでいる5月号の特集は、

<特集1:ビジネスブログで社会と対話 ?ネット広報最前線?>

<特集2:広報事始め 誰でも分かる広報講座>

です。
普段こうした雑誌を読まれていない方にも興味深く読んでいただける特集ですから、よろしければどうぞ。
(「トレンドたまご ネタ決定の舞台裏」なんて記事もあります)

大きめの書店なら、ビジネス雑誌コーナーにおいてあると思いますが、確実に手に入れたい方は上記のリンクからも買えます。
(Amazonの画像付きリンクで買っていただけると、喜びます。マイスターが。)

ただ、この「PRIR」、もしかすると皆様がお勤めの大学の、広報部にもおいてあるかも知れません。

というのも、実はこの「PRIR」には、創刊以来ずっと、

「変わる大学 変える広報」

という記事が掲載されているのです。

過去に取り上げられた大学は、以下の通りです。

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「変わる大学 変える広報」

(プレ創刊号)東京大学
(第2号)立命館大学
(第3号)明治学院大学
(第4号)慶應義塾大学
(第6号)金沢工業大学
(第7号)関西学院大学
(第8号)成蹊大学
(第9号)日本福祉大学
(第10号)武蔵野大学
(第11号)京都精華大学
(第12号)明星大学
(第13号)近畿大学
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普段、大学の広報は企業から学べ、と主張しているマイスターですが、実を言うと大学の取り組みも、こうして広報専門誌に取り上げられてはいるのです。

つまるところ、これは世の中の広報担当者、PR担当者が、
「大学という組織が今、どう変わっていっているか」
というトピックについて、強い関心を持っているということを意味するのでしょう。
企業の方も、大学の広報活動に興味津々なのです。

これにはいくつか理由があると思いますが、
これからは非営利組織もマーケティングを行い、高度な広報戦略・PR戦略を立てて攻めの経営を行っていく時代が来る、そういう認識が世の中にはあります。
「広報」という領域の多くの部分を、非営利組織が占めていく時代が来そうだと考えられているのですね。

そういう認識を持っている企業のプロ広報やコンサルタントにとっては、
「大学の広報」の事例というのは、格好のモデルケースなのです。

「非営利組織では、こういう手法が採られているのか。」
「どこの代理店が手がけたんだ?」
「ほうほう、これはおもしろい。でも、もうちょっと工夫の余地があるな。」

などなど、世の中の広報プロの皆さんは、参考として、大学の取り組みを注視しています。ぜひ、企業の皆さんの度肝を抜くような事例を、大学業界から生み出したいものですね。

「PRIR」、面白いです。
広報部門の方、広報活動に興味のある方、ぜひどうぞ。

以上、マイスターでした。