大学プロデューサーズ・ノート

大学の「いま」について、一緒に考えましょう

進路指導白書

教育学術新聞寄稿(下)「高大接続のフロンティアは、大学が目を向けてこなかった学校にある」

本原稿は、『教育学術新聞』3月7日号に寄稿したコラムの内容です。編集部の許可を得て転載しております。
↓こちらも合わせてご覧ください。
■「教育学術新聞寄稿(上):進路指導のあり方、このままで良いのか」(大学プロデューサーズ・ノート)


高大接続を最も必要とするのは誰か

 仕事柄、いわゆる進路多様校や定時制高校、通信制高校など、あまり大学進学者が多くない学校の進路指導について考える機会が多い。多くの大学はこれまで学生募集戦略上、こうした学校をそれほど重視してこなかった。だが、こうした学校の進学希望者に向き合うことは、学生募集に悩む多くの大学にとって様々な気づきをもたらすと筆者は考える。いま国を挙げて進められている高大接続改革についても、様々な示唆を得られるはずだ。

 こうした学校での進路指導には労力がかかる。周囲に進学希望者が少ない分、「なぜ大学へ行くのか」と一人ひとり真剣に考えさせることになる。公立校の場合、経済的に余裕がない家庭も多く、生徒一人ひとりの相談に対応するのは大変だ。高校教員の話を聞くたび、様々な事情や想いを抱えて進学へ向かう生徒達に対して、献身的に寄り添う指導ぶりに頭が下がる。だが残念なことに、彼らの指導をさらに困難にしているのが大学側の対応だ。続きを読む

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教育学術新聞寄稿(上)「進路指導のあり方、このままで良いのか」

本原稿は、『教育学術新聞』2月28日号に寄稿したコラムの内容です。編集部の許可を得て転載しております。


変わらない「出口指導」の実態が明らかに

 筆者が理事を務めるNPO法人NEWVERYは2017年12月に、高校における進路指導の実態を調査・検証した白書「進路指導白書2017」を発表した。全国の高校計5,067校にアンケート調査を行い、605校の進路指導責任者から回答を得て集計・分析した調査結果を掲載している。3月末まで無料で公開しており、既に多くの反響をいただいているので、詳細についてはぜひ実際の白書をご覧いただきたい。

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 表は同白書の「進路指導部として大学の情報を検討する際、重視している要素はありますか」という調査項目に対し、「非常に重視」と回答した方の比率である。入試に関する2項目がトップにくるのは仕方がないとして、残念なのは下位にランクされる項目群だ。続きを読む

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倉部史記


NPO法人NEWVERY理事、および高大接続事業部ディレクター。広報プロダクションでプロデューサーとして働いた後、私立大学職員、予備校の総合研究所・主任研究員および大学連携プログラム等のプロデューサーなどを経験。フリーランスとして高校・大学・社会の接続に関するプロジェクトや、高校生向けプログラムの運営、大学職員の研修などに取り組み、2016年2月より現職。各メディアで大学に関する解説や情報発信もしています。

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