大学プロデューサーズ・ノート

大学の「いま」について、一緒に考えましょう

大学職員お役立ちリンク

※ 「大学職員.network」内で、「ブログ用ネタクリップ」を始めました

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こんにちは、マイスターです。ちょっと宣伝です。

大学職員専用SNS、「大学職員.network」内で、「ブログ用ネタクリップ」の公開を始めました。

本ブログの記事を書くにあたって、普段から、面白いニュースやデータなどをメモしておくように心がけているのですが、
そのメモを、「ブログ用ネタクリップ」として、「大学職員.network」の「日記」欄に書き込むようにしてみました。
「大学職員.network」の参加者であれば、誰でもご覧いただけます。

見つけてはみたものの、ブログの記事にできなかったようなニュースも結構あるのです。
(既に、世間的には賞味期限切れになったような、ハンパに古いネタとかも…)
それらを「大学職員.network」のみなさまに見ていただけるのなら、少しはこのネットワークの利便性にも貢献できるんじゃないかな、と思うのです。

<メンバー検索>→<ニックネームで検索する>と進み、「マイスター」と検索していただければ、個人画面が出てきます。その日記欄をご参照ください。
「■ブログ用ネタクリップ1/24」といった名前のエントリーがあります。

(なおmixi等と同様、「大学職員.network」のメンバーになるためには、メンバーからの招待状が必要ですので、まだメンバーでない大学職員の方は、周囲の方に聞いてみてくださいね。登録の際には「ac.jp」ドメインのアドレスが必要になります。)

以上、お知らせでした。

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受験用 お役立ちコンテンツ 「大学の天気」

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マイスターです。
ちょっと遅くなってしまいましたが、受験生にオススメのサイトをご紹介。

■「大学の天気」(livedoor)
http://weather.livedoor.com/point/univ/


今ピンチな会社のコンテンツですが、さすがに受験シーズンが終わるまでに倒産したりはないかと思いますので、ご活用ください(笑)。
全国各地の大学キャンパスの天気を、ピンポイントでご紹介。
受験生のための期間限定コンテンツですが、大学に勤めている方にとっても便利なサイトです。

今日は、センター試験の初日ですね。
そして同時に、受験が本格スタートする日でもあります。
受験生も、大学関係者も、天気を確認して、万全の体制で臨みましょう!

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箱根駅伝と大学広報(2)

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久しぶりに二日酔いで地獄を見たマイスターです。

学生の頃は二日酔いなんてしなかったのに…。
(学生の時と比べること自体が間違っている気もします)


さて、昨日は、箱根駅伝と大学の広報効果に関しての記事をお送りしました。

・箱根駅伝と大学広報(1)
http://blog.livedoor.jp/shiki01/archives/50126501.html


昨日は実家のテレビで駅伝を観戦していたのですが、本日3日は、港区で一人暮らしをしている部屋に移動。

沿道にて、実際に選手が走っている様子を応援していました。


(クリックで拡大画像が出ます)
箱根:ランナー水色箱根:ランナー中大


箱根:ランナー早大箱根:ランナー東洋大


このように、各選手とも力走を見せてくれました。
沿道には、「がんばれー!」と声援を送るみなさんがズラリと並んでいます。

やっぱり、若者が必死でがんばる姿は、理屈抜きで人々の胸を打つようですね。
マイスターも、二日酔いでふらふらでしたが、沿道のみなさんに混じって応援しました。

みなさん、基本は「がんばれー!」という声援なのですが、たまに、

「○○大がんばれー!!」

という力強い声を聞くことがありました。愛校心ですねー。




マイスターが応援していた場所の近くには、大学のノボリは全然立っていませんでした。

テレビで見ると、なんだかすっごくいっぱい立っているように感じませんか?
あれはつまり、

  ・テレビカメラが撮影する重要なポイントは大体決まっている
 →・そこに各大学がこぞって、集中的にノボリを立てている


ということなんですねー。
さすがみなさん、よくわかってます。



様々な方々の協力で成り立っている箱根駅伝。
コースでは、アルバイトとおぼしきスタッフさんや、ボランティアの方、交通整理をする警視庁の方なども見かけました。

箱根:スタッフ箱根:中継車


箱根:警官




大学教職員の方々も、動員されていると思います。

■「ところで今日・明日は箱根駅伝」(ひろの日記帳@International Cafeteria)
http://hiro.intlcafe.info/item/1587


おなじみ、ひろさんのブログによると、日本大学の場合、箱根側の現場責任者は国際関係学部学生課長の方が務められることになっているそうです。
なるほどなぁ。

お正月から、選手のみなさんも、それを支える裏方のみなさんも、
また、沿道で応援されている市民のみなさんも、それぞれおつかれさまです。
多くの方が参加されてできあがるイベントというのは、いいですね。




ところで、話はちょっと変わりますが、↓こんなものを見つけました。

■「第82回箱根駅伝グッズ」(日テレ屋web)
http://www.ntv.co.jp/shop/presen/hakone.html


たすきと同じデザインの携帯ストラップは、大学の購買に置いたら売れそうです。


たすきの色は、各校それぞれのスクールカラーなんですよね。

箱根では、アナウンサーが「紫紺のたすき」なんて表現をよく使いますが、こうしたフレーズを繰り返す耳にしているうちに、自然と各校のデザインが頭に刷り込まれますね。
ユニフォームのデザインも同様です。
レースを見ている間は、観客は「ユニフォームとたすき」で選手達を区別していますから、嫌でも自然に覚えます。

これって、UI(University Identity)戦略上、すごく効果が大きいですよね。

紫紺=明治大学、
オレンジ=法政大学、
白地に赤文字=中央大学


などなど、教わったわけでもないのになんとなく知っているのは、たぶん箱根駅伝効果です。



↓こんなのも見つけました。(みなさん、ご存じでした?)

■「サッポロ生ビール黒ラベル『箱根駅伝』缶」(サッポロビール)
http://shop.sapporobeer.jp/beer/sitemap/CSfDetailGdsImage_001.jsp?GOODS_NO=29


サッポロビールは「箱根駅伝」の公式スポンサーですから、こういった製品を販売しているのでしょうねー。

缶のデザインをよく見ると、選手の後ろに走る色とりどりのラインが、箱根駅伝出場校のタスキの色だとわかります。
製品プレスリリース(PDF)を見たところ、

-出場19校と関東学連選抜1チーム(合計20チーム)の襷と、襷リレーをモチーフとしたデザインの缶パッケージは、10月22日に行われる予選会後に決定します。-

とありました。
なかなか粋なことをしてます、サッポロビール。



というわけで、箱根駅伝、今年は色々な面で楽しませていただきました。
大学職員というのは、大学スポーツを人よりも多く楽しめる職業ですね。




最後に、オマケですが、こんな数字をまとめてみたので、ご紹介いたします。

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■箱根駅伝にエントリーされた選手達の所属学部(人数)

経済、国際経済:71人
スポーツ健康科、スポーツ科、体育:66人
法 、法律:55人
商:42人

経営:21人
文 、一文:19人
政治経済、政経:11人
工、理工:10人
文理:8人
人間科:4人
社会:4人

応用生物科学:2人
仏教:1人
短期大学:1人
神道文化:1人
現代福祉:1人
教育:1人
外国語:1人
国際関係:1人

以上、合計 320人

「読売新聞 箱根駅伝特集ページ チーム最新情報」を元に作成
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スポーツ・体育系の学部に所属する学生はもちろん多いです。
日本体育大学などは当然、全員体育系学部ですし、順天堂大学も全員、スポーツ健康科学部です。
その他、早稲田大学や国士舘大学などスポーツ系の学部を持っているところでは、やはりそうした学部の所属選手が多いです。

しかし、一番多いのは経済学部なのです。
法学部、商学部も非常に多いですね。
スポーツ系の学部なんて、どの大学にもあるわけじゃありませんからね。

一方、理工系学部は苦戦、医歯薬系学部に至ってはなんとゼロです。

以前の記事で、学部別の学生数のグラフをご紹介しました。
このグラフからわかる通り、確かにもともと社会科学系の学部生は多いのですが、それにしても駅伝選手は経済、法、商に集中しすぎている気がしませんか?

○経済や法、商学部はスポーツがしやすい環境にあるので、選手が自然と多く出る
○スポーツ推薦生等、スポーツ重視の学生を、意識的に経済や法、商学部に所属させるようにしている


上記のどちらが、実態に近いのでしょうかね。
もし後者だとしたら、その理由は…。

結構、考えさせられる数字です。


というわけで、例年以上に箱根を楽しんだマイスターでした。

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(関連記事)
・箱根駅伝と大学広報(1)
http://blog.livedoor.jp/shiki01/archives/50126501.html

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箱根駅伝と大学広報(1)

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野球やサッカーなど、スポーツは普段あまり見ていないマイスターです。

そんなマイスターでも、毎年、楽しみにしているスポーツ中継があります。
それが、

「箱根駅伝」

です!


こうして記事を書いている今も、テレビで中継を観ています。
いやー、燃えますね。
大学職員なんて職業だと、どの大学のこともよく知ってますから、通常の5割り増しくらいで放送を楽しめます。

もし、自分の勤務先が出場校だったりすると、3倍くらい白熱して観戦できることでしょう。
それどころか、現地の準備やサポートにかり出されている職員もいそうです。
ライブで楽しめます。(大変ですが)


箱根を楽しんでいるのは、大学関係者だけではないようです。


■「東京箱根間往復大学駅伝競走(日本テレビ) 【関東地区】2005年1月13日現在」(株式会社ビデオリサーチ)
http://www.videor.co.jp/data/ratedata/program/04hakone.htm


昨年までの、箱根駅伝の視聴率です。
若者がチームのために必死で走り抜く姿を応援してしまう気持ちが、この高視聴率を支えているのでしょうか。

もちろん、「お正月でみんな家にいてやることない」というのと、「コッテコテに作り込まれた年末・正月番組にもう飽きちゃった」という要素も大きいでしょう。
もし箱根駅伝が「体育の日」あたりに放映されていたら、ここまでの視聴率が出るかどうか。

とまぁ、様々な要素があるのでしょうが、いずれにしても国民的な人気イベントであることは間違いありません。




さて、マイスターは陸上競技の知識ゼロですので、例によって、広報の視点でこの箱根駅伝を見てみます。
(本来は、純粋にスポーツとして存在していてしかるべきですが、現実的に広報効果が発生していますので、今回は開き直ってそういう視点だけで見ます)



今さら言うまでもありませんが、箱根駅伝は、大学の知名度を上げるためには最高のイベントです。

高視聴率もさることながら、
これだけ、全国ネットで大学名を連呼する番組は他にありません。

「そう言えば、この大学、箱根駅伝でしか名前を聞いたことがないなぁ」

って大学、ありませんか?
(どことは申し上げませんが)

新設校が最も効果的かつ確実に知名度を上げる方法、それは箱根駅伝に出ることでしょう。
既に有名な大学であっても、「箱根」にはメリットがあります。
スポーツの強さは大学に活気を与えます。「学生が元気な大学」「活気ある大学」というイメージを付与することができます。
駅伝は、ご父兄や親族一同にもきっと好評でしょう。

以下は、2002年度の各駅伝出場校の大学パンフレットに、どのように駅伝のことが書かれているかということをまとめたページです。

■「『2002年版大学入試ガイド』に見る箱根駅伝」
http://www31.ocn.ne.jp/~ysaijo/ny02-0-main.htm


このように、どの大学も高校生(と、隣にいる親)に対して、駅伝のプラスイメージを活用しています。




しかし、注意すべきことがいくつかあります。
箱根駅伝には、いくつかの特徴があります。
それを把握しておかないと、十分な広報効果は望めません。




まず、箱根駅伝は、関東の大学しか参加できません。

■「平成17年度 加盟校」(関東学生陸上競技連盟)
http://www.kgrr.org/etc/leaguer-univ.htm


箱根駅伝を主催しているのは「関東学生陸上競技連盟」です。
ですので、この関東学連の加盟校しか、参加できないのです。
上記のリンクはそのリストですが、当然のように、関東の大学は含まれていません。

どれだけ陸上競技で成果を上げていても、北海道や関西の大学では、箱根駅伝には出場できません。
(たまに、招待チームとして関東以外の大学も入ることがあるようですが、継続されませんのであんまり大学の宣伝にはなりません)
というわけで、関西の大学は「不公平だ!」と思ってらっしゃるかもしれませんね。

箱根駅伝の選手紹介テロップには、出身高校の名前も出るのですが、関東以外の地区から進学してきた学生さんが結構います。
競合大学は、全国の高校から優秀な選手を関東までスカウトしてくるのです。
このスカウト合戦に勝たなければ、当然、退会に出場することは難しくなります。





次に、大事なこと。
箱根駅伝に出場するためには、走者の10人全員の総合力が問われます。

1月の箱根駅伝に出場するためには、前年の箱根駅伝でシード権を獲得するか、または10月頃に行われる「予選会」のタイムで上位に食い込む必要があります。
新規参加の場合は、予選会を勝ち抜いて参加することになりますが、これは「上位10人のランナーのタイム」で決まるしくみです。ひとりだけズバ抜けて速い選手をスカウトしてきても、それだけでは参加できません。
つまり、「それなりに速い選手を10人」そろえないと、出場もままならないというわけです。
(1/3追記:79回大会以降、上記に加え「関東インカレ」の成績を加味した枠も3校分用意されたらしいです)

また、運良く予選会で上位に入り、箱根駅伝の出場を果たしても、一年きりの参加では広報効果は限られています。
「毎年お正月に聞く名前」となって、はじめて十分な箱根効果が期待できるわけです。
で、箱根駅伝の場合、復路で上位10位に入っていれば、翌年大会のシード権が与えられますので、次は予選会に出なくてもいいのです。
(このシステムがまた、箱根駅伝を面白くしているのですねー)
つまり、広報効果を持続させるためには、「10位以内でゴールする」ことが必要です。

ところが、これがまた難しいわけです。
「常に10位に食い込める選手をそろえている」ということは、大変なことです。
伝統ある強豪校ですら難しいのに、まして新設校では、選手がなかなか揃いません。
じっくり、何年もかけて準備を進めていく覚悟がないと、箱根を広報に使うことはできないのです。



そして最後の課題。
箱根駅伝に参加するには、とにかくお金がかかります。

箱根駅伝コースの沿道に、ノボリがたくさん立っていますね。
あれは、大学の費用で用意しています。

また、沿道では、大学関係者と見られる応援団がいますよね。
選手達の父兄を始め、大学職員や、教員(!)も混じっているそうです。
あの方々をバスで輸送する費用なんてのも、実は大学の持ち出しです。

もちろん、大会規定上、そんなことをする義務はないのですが、
せっかくの広報効果を活かすために、出場校のほとんどはそうした予算をとるのです。

というわけで、大学として本気で箱根を広報に使うのなら、ちょっと考えただけでも、以下のような予算が必要になるはずです。

<恒常的にかかるお金>
○選手のスカウト費
○特待選手の学費
○監督など、指導者のギャラ
○練習施設や備品の整備費(合宿施設や寮なども含まれる)
 ※これらは、少なくとも数年単位で投資を持続させなければなりません

<大会にかかるお金>
○ノボリや旗などの準備費
○関係者の輸送費(さすがに宿泊費などは参加者持ちだと思います…多分)
○サポートにまわる大学教職員のギャラ

<その他>
○大学webサイトの駅伝コンテンツ作成費
○広報誌に使う記事のための取材費


とある大学ではなんと、教員に「箱根駅伝担当」というポストがあるそうです。
そんな担当者達の労務にかかっているお金も考えると、バカにならない金額が、持続的に必要になります。




以上、なかなか超えるべきハードルは多いです。
もちろん、根本的な問題として、

「選手達の、学業とスポーツの両立をどう成立させるか?」

という問題があります。
どうも、はなから「選手は、スポーツだけやっていればいい」という姿勢をとっている大学もあるようです。
今回マイスターは広報の視点で記事を書くと申し上げましたが、実際に選手達に接する教職員は、やはり「広報だけ」ではいけないと考えます。

大学スポーツには、それなりの意義や教育効果もあるのでしょうが、やはり学生である以上、一般学生と同じように学ぶことが大切です。ですので本当は、過度なスポーツスカウトもどうかと思います。
そこは、教育機関として、節度を守って頂きたいところです。




でも、そんなこんなで駅伝に出場し続け、駅伝で大学を活性化することに成功している大学もあります。

その典型例が、山梨学院大学。

■「山梨学院大学」
http://www.ygu.ac.jp/


webサイトのトップページを見れば、この大学に置ける駅伝の存在感の大きさが、一目瞭然です!
よく見てください。トップページに描かれたイラストのキャンパスマップの中を、駅伝チームが走っています!
彼らにマウスカーソルをあわせると…「箱根駅伝目指してがんばるぞー!」のセリフが。
まさに、大学の顔。

その他、各校とも、陸上競技部のサイトで駅伝コンテンツを用意しています。
↓こちらから、各大学の関連コンテンツに飛べます。

・「Saijo's 箱根駅伝関係リンク集」
http://www31.ocn.ne.jp/~j_saijo/ekilink.htm



というわけで、駅伝に関して情報をあつめてみました。


以上、色々と広報的な視点で考えましたが、
やっぱりそれ以上に、箱根駅伝はスポーツとしての魅力が一番。

いちファンとして、毎年楽しみにしているマイスターなのでした。

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(関連記事)
・箱根駅伝と大学広報(2)
http://blog.livedoor.jp/shiki01/archives/50127127.html

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大学職員のための教科書紹介 『高等教育概論―大学の基礎を学ぶ』

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教育に関わることは、何でも学んでいきたい…という姿勢のマイスターです。

姿勢はいいんですが、本を読むのが遅いこともあり、難儀してます。
そんな読書生活で、これはいいぞと思う書籍などを見つけたら、積極的に本ブログでご紹介していきたいと思っています。


で、今日はずばり

「大学職員が、高等教育全般を学ぶ上で使う、教科書」

としての一冊を、ご紹介してみたいと思います。


高等教育概論―大学の基礎を学ぶ



大学や、大学改革に関する書籍は数多く有りますが、

「体系立てて高等教育のことを学べる教科書」

として書かれている本は、そう多くはありません。


というわけで、上記の本。

「MINERVA教職講座」というシリーズの一冊です。


大学や大学院で、実際に「高等教育論」とか、「高等教育比較論」といった授業をする際に使える教科書として書かれた本なのですね。

例えば、第一部の構成は、以下の通りです。

 第1章 比較高等教育論
 第2章 大学組織論
 第3章 大学管理運営論
 第4章 高等教育アドミッション論
 第5章 大学カリキュラム論
 第6章 大学の教育方法論
 第7章 学生就職論
 第8章 大学職員論
 第9章 学術政策論
 第10章 高等教育評価論


第2部は、「世界の高等教育」と題して、
アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、韓国、中国、そして日本の大学についての概論がまとめられています。

第3部は、「(プレ)FD&SD 活動の研究開発―困った大学教職員にならないために―」です。



このように、高等教育を分析する上で、知っておくべきジャンルをだいたいカバーしているのが、ありがたいところです。

「浅く広く、高等教育の全体像を見ておきたい」という向きには、最適です。


詳細の章構成は、以下のページから見ることができますので、ご覧ください。

・広島大学高等教育研究センター:センターからのお知らせ
http://rihe.hiroshima-u.ac.jp/news_topic.php?id=242






ちゃんと

「専門職としての大学教職員」
「大学職員のキャリア形成」


といったテーマも扱われています。

全体を通じ、本当に「概論」的な視点で記述されていますので、それほど詳細な分析や、事例掲載があるわけではありません。

しかしその分、各トピックの概要を知るためのデータは豊富です。




例えば、興味深いのは、「大学職員論」の章で紹介されている、
日本の大学職員数と、大学教員数の推移グラフです。


2002年5月1日の時点で、国公私立を会わせた大学職員数は、
17万4838人なのだそうです。

対して教員の数は15万5050人ですので、職員の方が2万人ほど多いのですね。


1955年以降、教員一人あたりの職員数は、1.4人前後で推移していたが、昭和末期から職員の増加率が教員のそれを下回るようになったとのこと。

その結果、教員一人あたりの職員数は減少の一途をたどり、1985年で1.38人、2002年で1.13人にまで落ち込んだのだそうです。

ただしこの数字には、医療系の職員などが含まれています。
医療系、教務系、事務系、技術系など、職種別の人数推移グラフも載ってまして、
事務系職員だけで見ると、教員一人あたりの職員数は、

 1975年で0.56人、
 2002年で0.45人。


やっぱり、減ってますね…むぅ。


なおこのグラフでは「事務系」と「教務系」が区別されていますので、「教務系」についても見てみましょう。
教員や事務職員の人数が、徐々に増えているのに対し、「教務系」はほとんど数の変化が見られないのが、ポイントです。

1965年→2002年の間に、
教員数が約80,000人から約170,000人と、倍増しているのに、

教務系職員の人数は、この40年間、ずっと5,000人前後で変わりません。




ってことは何かい、教務系の職員は、2倍の教員に対応するようになったのかい。
これって、結構、知られざる事実ですよね…。

「昔の教務課員は丁寧で親切だったのに、最近はドライで不親切だ」

とかいう教員がいたら、試しにこの事実を持ち出してみましょう。
(持ち出してみた結果については、責任を持てませんのであしからず…)



こうした職員数の削減が、どういう理由によるものかは、わかりません。
単に、コストの問題で削減されただけなのか、
電子機器の導入やアウトソーシング化など、業務の効率化に沿ったものなのか、
教員にしかできない仕事が増えたのか、
そのあたりの理由にまでは、本書では踏み込まれていません。


ただ、この結果、教育支援が手薄になったとすると、
教員の負担が増え、教員にしわ寄せがいっているんじゃないか?といった記述はあります。
そうなのかもなぁ。


国立、公立、私立それぞれに分析した推移グラフもあります。
ね、なかなか、興味深いでしょ?





で、

この本の最大の特徴は、

「学習課題」として各章末に問題が用意されているということなのです。

例えば、↓こんな感じ。

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1.次の課題に答えなさい

(1)大学職員の法的な地位および法令上の職務について説明しなさい
(2)米国大学における大学職員の開発について、その特徴を説明しなさい。
(3)大学改革と職員の役割の変化について説明しなさい

2.次のキーワードについて説明しなさい
(1)SD (2)専門職 (3)職能団体 (4)大学行政管理学会 (5)高等教育新聞

(以上、高等教育概論―大学の基礎を学ぶp113より)
--------------------------------------------------------------



ね、教科書でしょ?

基本的に、全部、論述です。
模範解答は掲載されていないのですが、その章を読んで勉強すれば、自分なりの正答は導けるはずです。

職員同士で回答を持ち寄って、それを比較してディスカッションすると、いっそう、いい勉強になるのではないでしょうか。
学生時代のゼミの気分に戻れること、うけあいです。




以上、今日は「大学職員のための教科書」をご紹介してみました。

ぜひ、生協で注文するなどして、ご入手ください。
上のAmazon.co.jpのリンクからもお手軽に注文できます。



ご紹介した以上は、すべての例題の回答をすらすら言えるようになりたいマイスターでした。

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<大学職員.network> 本日より正式稼動!

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マイスターです。


例の義務教育費について、国庫負担2分の1を堅持する方針だの、公立「小中一貫校」検討だの、取り上げたいニュースはあるんですが…

やはり、大学職員にとっての一大ニュースということで、
今日のところは、こちらをご紹介したいと思います!



【教育関連ニュース】--------------------------------------------

■「大学職員のSNS『大学職員.network』運用開始」(大学職員.net -Blog/News-)
http://blog.university-staff.net/archives/2005/1020/0010snsnetwork_1.html


○大学職員.network
http://sns.university-staff.net/
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先日から、ちょくちょくご紹介していた「大学職員.network」が、ついに本日、一般公開されました!


「大学職員.network」は、"Social Netowrking System"、通称「SNS」と呼ばれるサービスの一つです。
「mixi」などのサービスを既にご利用の方は、イメージしやすいと思います。
簡単に言うと、

「共通の興味・関心を持つ人たちが、ネット上でコミュニティを作ってコミュニケーションするのを、容易にする仕組み」

ですね。

mixiは、あらゆる人々を対象にしていますが、
「大学職員.network」はその名の通り、「大学職員限定」です。

日本中のあらゆる大学の大学職員が集い、交流するためのネットワーク、
そのインフラが整備されたんだな、と受け取っていただければいいんじゃないかと思います。




世の中には様々な業界があり、職業があり、業務がありますが、
業界単位で独自のSNSを運営できるなんてのは、大学職員しかないんじゃないか?
とマイスターは思います。

これまでも、本ブログで何度かご紹介してきましたが、
元々、大学職員の世界は、非常に横の連携が強いのです。
はっきりいって、相当、独特な文化だと思います。


時としてそうした文化は、大学人の精神的な「弱さ」につながることもあると思います。
特に他業種出身の方からすれば、なんて甘っちょろいんだ、馴れ合いだと見えるかも知れません。

しかし同時に、うまくその連携が活かされたときは、たちまち日本の教育全体に短期間で影響を与える「強さ」にもなるんじゃないか、とマイスターは思います。




 *  *  *



ちなみに話がちょっとずれますが、マイスターが知っている、もっともこれに近い商売のモデルは、

「ナショナルの電器屋さん」

です。

あなたの街にも、あると思います、ナショナルの電器屋さん。
正確には、「ナショナルショップ」なんて呼んだりもします。
(パナソニックの看板がついているお店もあると思いますが)


これらの店は、基本的に個人営業です。
ナショナルの看板を掲げているとはいえ、その多くは、「高橋電器店」だの、「タナカショップ」だのといった、個人商店です。独立採算のお店です。

ナショナルのお店って、エリアごとにある程度の棲み分けはされているでしょうが、とはいっても結構狭い範囲に、複数存在していますよね。
マイスターの家のそばにも、同じ通りに2件あります。

こうしたナショナルショップ同士は、言ってみれば競合他社であり、ライバルな訳ですから、理屈で考えたら仲が悪いのが自然です。




ところが、実際には、そうでもないのですね。

「同じナショナル製品を売っているんだ、力を合わせて不況を乗り切ろうじゃないか!」

みたいな仲間意識があるんです。
んで、製品についての勉強会を共同で行ったり、普段から交流会を行ったりもします。
どこかのお店が困っていれば、助け合いの精神を発揮したりもします。
別に、松下電器産業株式会社が、そうした指導を行っているわけではないのに、です。
これは、ナショナルショップだけにしか見られない特徴だとマイスターは思っています。


また、かつて松下グループは「ナショナル学園」という、ナショナル電器屋さんとしての教育を施す学園組織を持っていたのですが(現在は、松下流通研修所という名前になっています)、どこかの電器屋さんのご子息が、この学園を卒業して戻ってきたりすると、

「おぉ、ついに我が○○地区でも、学園の卒業生が誕生したか!」
「○○地区では、これからは彼を中心にもり立てていこうじゃないか」

など、その地区の電器屋さん達はみな、我がことのようによろこび、いっそう結束したのだそうです。

もちろん、そうはいってもみなさん個人営業主ですから、最終的には自分のお店の存続をかけて、他のナショナルショップとも戦わなければなりません。
普段だって、顧客の取り合いなどはしているはずです。
でも、同時にソニーや東芝、日立などといった共通のライバルに立ち向かうためには、共同戦線を張って共闘するという、強力な「同胞意識」も兼ね備えているのです。
(まるで、古代ギリシャの都市国家群「ポリス」みたいです)

松下電器がV字回復を果たした背景には、プラズマテレビ販売の大成功がありますが、このプラズマテレビの実に半分以上を、街のナショナルショップが売ったのです。
安売り量販店より、定価で売るナショナルショップの方が、成果を上げたのですね。
これは、協力しあうことで発揮される「強さ」と言えるのではないでしょうか。



 *  *  *



話が長くなりそうなので、大学職員の話題に戻ります。

マイスターは、こうした「競合だけど、連携して戦える強さ」を、大学職員という業種は持っていると思うのです。

で、そうした強さの元が、文科省の指導や、学長同士のトップ会談ではなくて、職員達のネットワークであったとしたら、すばらしいことだと思うのですよ。

北海道で行われた優れた実践ノウハウが、九州まであっというまに伝わり、少しずつ大学全体のサービスレベルを向上させる結果になったとしたら、それはそれで、ユーザーにとってはメリットが大きいことですよね。


競争する一方で、日本の高等教育のレベル向上のために、お互いを磨きあう。
そのためのインフラとして今後、常設されることになるのが、「大学職員.network」なのです。


ね、なんだか、夢のあるシステムだと思いませんか?

こんなシステムがある業種は、幸せですよ。



地方公共団体で働く公務員の方々も、先進事例の視察や勉強などをよく行われているようですが、大学職員達はそれを上回る、ボランタリーな全国ネットワークを構築しようとしているわけです。

ぜひ、公務員や大学教員が、

「これは優れた取り組みだ!」

と評価し、思わず真似したくなるようなネットワークになって欲しいです。




さて。

冒頭で「一般公開」と書きましたが、この「大学職員.network」、実は「mixi」と同じ「招待制」を採用しています。

このネットワークに参加したい人は、既にネットワークの一員である人から、招待されなければなりません。
(なお、招待される際のメールアドレスは、「○○.ac.jp」に限定されています)


閉鎖的という声があがるかも知れませんが、これは、ネットワークの信頼性を高めるためでもあるんです。
全国から集まって、身のある交流をするために、少しずつ、私達大学職員の手で育てていきたいと思います。


マイスターも、今日の間に、面識のある何人かの方をご招待させて頂きました。
この何人かの方が、また「この人にも参加して欲しい!」という方を誘えば、全国に広がるのはあっという間です。


参加したいけど招待されていない、という方は、周りの方に

「ねぇ、『大学職員.network』って知ってる?」

と、聞いてまわってみてください。
きっと、すぐに招待されることになると思いますよ。





そんなわけで、
「大学職員.network」の中でもお会いできることを祈っています。マイスターでした。

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公開間近「大学職員.network」は素晴らしい!

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マイスターです。

以前から、様々な勉強会に参加するようにしてきました。

まずは、少しずつの参加でも、あらゆる団体を知ってみる。
というのが、最初に意識したことです。


で、最近、大学職員同士のつながりに新しい展開が生まれつつある気がします。
これまでの「大学職員同士の勉強会」とはまた異なる視点でのネットワークを、いくつか見つけたのですよ。


で、その一つが、完成に近づきつつある大学職員限定SNS、
「大学職員.network」なのです!

以前にも、速報をお知らせしましたっけ。

・大学職員限定SNS、近日公開!?
http://blog.livedoor.jp/shiki01/archives/50051374.html




「大学職員.net」さんが準備されているこのSNSが、今現在、着々と公開に向かっているのです!

で、

■『大学職員.network』ベータテストの利用者追加
http://blog.university-staff.net/archives/2005/1008/0010network_1.html


↑この記事からもわかるように、ベータ版のテストモニターによって検証がおこなわれているのですが、栄えあるこのテスターとして、マイスターも参加させていただいているのです。
(大学職員.netさま、ありがとうございます!)



マイスターの感想としては、

「想像していたよりも断然スゴイ!」

に尽きます。
mixi並の機能とインタフェースを持っています。
それどころか、箇所によってはmixi以上の充実度。
大学職員間で交流を深めるメディアとしては、現時点で最高のポテンシャルを秘めているとマイスターは思いました。


何より大きな特徴である「大学職員限定のSNS」だというのが、スゴイです。
他の業種では、こんな試みはそうそうないのではないでしょうか。
というより、他業種ではなかなか、こうした試み自体が成功しないのではないかと思います。


組織を超えた横のつながりを大切にする、という大学職員の長所が、
この「大学職員.network」のようなシステムで、
最大限にいかされるのではないかという気がしています。
日本中の大学職員が一同に集い、自由活発に交流、意見交換をする場になると期待しています。

以前にも書きましたが、

「大学職員になったなら、まず何より先にここに登録しとけ!」

といった、業界スタンダードの存在になっていただきたいと思います。


もちろん「mixi」には、他業種の方と交流できるというメリットが残り続けるでしょうが、大学職員の交流の場として「大学職員.network」が担っていく役割は、非常に大きいと思います。



なんだか色々な期待をしてしまうマイスターですが、
まずは、正式公開後に、みなさまとこのSNS上で活発な意見交換などができればと思います。


一般公開が待ち遠しいマイスターでした。

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大学アドミニストレーター養成大学院

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かつて、メディアとガバナンスの専門家を養成する(と自称している)専門職大学院に2年ほど通っていたマイスターです。

一人暮らしをするカネがなく、片道3時間かけて通っていました。
往復で6時間。電車の中で寝ていたら、家で寝る必要ないじゃん、っていうアホな状況。
キャンパスにシャワーや仮眠スペースなどが多かったので、しょっちゅう泊まり込んでいました。

家から近い大学は、学業にいい環境だと言えますが、
家からとんでもなく遠い大学も、学業に打ち込めるぞ。

と、体験者は語る。
(でも、もう一度やれといわれたら、体がついてくるかどうか、自信がありません)





さて、このブログにとってはなんとなく「鬼門」である気がするので、避けてきたネタですが、今日はいい記事があったので軽く、試しに触れてみたいと思います。



「大学アドミニストレーション専攻」


という専門職大学院が、あります。
(軽く触れるだけのつもりが、いきなり大文字に…)


このブログを見てくださるような大学職員の方であれば、とっくにご存じではないかと思います。
簡単に言えば、大学経営のプロフェッショナル養成をめざす大学院ですね。


大学の管理経営には非常に高度な知識とスキルが要求される、ということで、こうした専攻が生まれたわけです。
研究者養成というよりは、高度職業人の育成を目指しているところがほとんどです。



日本で最初にこの課程を開設したのは、桜美林大学です。


○桜美林大学大学院 国際学研究科 大学アドミニストレーション専攻
http://www.obirin.ac.jp/graduateschool/330/312r.html



現在、東大も大学経営に関するコースを持っています。

○東京大学大学院 教育学研究科 大学経営・政策コース
PDFのパンフレット冊子



また、

○筑波大学大学研究センター:大学事務職員養成試行プログラム
http://130.158.176.12/j_index.html

○立命館大学:大学行政研究・研修センター
プレスリリース


など、大学職員の体系的な研修を行っている大学も、こうしたアドミニストレータ養成大学院開設への動きを見せています。
(ちゃんと広報用のwebサイトを持っている大学が少ない…)




で、だ。





問題は、これらが業界でどう評価されるのかってことです。






マイスター、こうした大学院を、とても応援しています。

で、少なからず、そこで展開される教育の内容にも興味があります。
某ゼミにもぐらせていただいたこともあるくらいです。




しかし。

この専攻を出たら、職場で

「よし、君には責任ある仕事を任せるようにしよう」

って言われるようになるか?ということになると、ちょっと考え込んでしまう。

いや、行われている教育は、非常に充実していて、申し分ないのです。
ただ不安は、卒業生を受け入れる、「職場(=大学)」の側にあるのですよ。


桜美林大や筑波大、立命館大では、きっとある程度、これらの学位を「能力の証」として扱ってくれるのでしょう。
もちろん、

「実際のスキルはともかく、専門の知識はそれなりにあるのだろう」

というくらいかもしれませんが、でも、ちっとは考慮してくれるのでしょう。

しかし、

自分の勤める大学では、まず、そんな考慮はされなぁい!

と、マイスター個人は自信を持って言える。悲しいことに。


大学教員はとうぜん、研究者ですから、まず学位、の世界です。当たり前です。
しかしこれが職員となると、

「ハァ?博士号持ってるって?
 それがどうした。まずは電話番からだ。
 例外はいっさい認めん」

みたいな、「全員丁稚奉公」というスタートになるのが、なんとも極端です。

多分、MBAを持っていたとしても、あまり事態は変わらないです。
はい、極端な話です。
それくらい、(少なくとも本学は)学位は見ません。

「若者が何を言う。大学で学んできたことが役に立つか。
 学位なんてアテにならんわ!」

という姿勢を、大学を経営している当人達が堅持しているという、面白い状況になっています。
(これって大学だけでなく、日本の大企業でも未だに見られる傾向な気もしますけど)



そんなわけで、

「大学アドミニストレーション専攻を出た人には、大きな仕事で活躍して欲しい!」

と強く応援しつつも、実際のところが気になるのです。




しかも。


マイスター、この「大学アドミニストレーター養成大学院」って、アメリカのシステムを輸入したものだと思っていたのね。

アメリカの大学には、こうした専攻を卒業した方がそれなりにいて、それなりに全米で、大学経営の中心として活躍していると思っていたのね。



ところが、おなじみ「アメリカの大学事情」さんの記事で、実は案外そうでもないことを知ってしまったのですよ。

アメリカの大学事情さん、

「僕の意見では、アメリカには、大学アドミニストレーター養成大学院は、ほとんど存在しません。0とは言いませんが、限りなく0に近いです。」

と書いておられます。

■「大学アドミニストレーター養成大学院」(アメリカの大学事情)
http://ameblo.jp/yanatake/entry-10004664884.html



上記の記事を読んで…


なんとー!

と、ちょいショック。

そうなんですか…。
でも、考えてみれば、そりゃそうですよね。
ぜんぶ、納得ですよ。

アメリカの大学院のhigher education専攻は、結果的にゼネラリストを育成していて、大学の業務に関する専門家を育成できているわけではない、と。

たしかに、財務とかなら、実際ビジネスの世界で会計をやっていた人とか、MBAを持っている人を採用しますよね。
学生部門なら、心理学を学んできたような人に、仕事を任せますよね。



「大学でアドミニストレーターとして働いている人には、Ph.Dとか、博士号を持っている方が多い」

みたいな話は耳にしていたのですが、別にそこで、higher educationを学んでいたってことが威力を発揮するわけでもないようです。


マイスター、ちょっと誤解していました。
ううむ、また、学んでしまった。





となると、いよいよ、

「アメリカの大学経営では、その道のプロが活躍しているんだ。
 そうした人材は、専門職大学院で育成されているんだ。
 日本も、そうしたシステムを確立させよう!」

というロジックが成立しなくなりますね。


いや、それどころかひょっとしてそのうち、

「プロの大学経営職員を育成する目的で作られた大学院」

って日本が一番、数多くなっちゃったりするかも…?



こうなるともう、日本版・大学アドミニストレーター養成大学院が今後成功していくかどうかは、卒業生達の方にどかんとかかってくるわけですね。


大学院で学んでいる人、責任が大きいですよ。
がんばってくださいっ!


と、無責任にプレッシャーをかけてみるマイスターでした。

(大学アドミニストレーター養成大学院については、今後もちょくちょく取り上げていくつもりです。
 今日は、とりあえず、気づいたことだけ。

 実際に大学院に通われている方からのお便りも、お待ちしています)


---------------------------------------------------------------------
※注:
ただ、最後まで記事を書いて気づいたのですが、

日本での「大学アドミニストレーター」という言葉がどういった職種、業務を指して使われているのか、実は世間的によく知られていない気がします。

アメリカでの「アドミニストレーター」というのは、結構多様ですよね。
教学部門のアドミニストレーターだったり、
学生担当アドミニストレーターだったり、
管理経営担当のアドミニストレーターだったり、色々です。


自分自身が学んでいるわけではないので詳しくは知らないのですが、
対して、日本の「大学アドミニストレーション専攻」が指しているアドミニストレーターは、経営管理分野を主に指しているように思われるのです。
このあたり、どうなのでしょうか?

たとえば、「学生サポートのアドミニストレーター」も、こうした大学院で養成されるのでしょうか?
でも、それならアメリカと同じで、心理学の専門家の方にアドバンテージがありますよね…。
財務だけなら、早稲田の關昭太郎さんのように企業で長年財務に携わっていた本当のプロで、かつ、教育や研究に対する理解を持っている人を大学に引き入れることも、積極的に考えていいと思います。
多分、日本での「アドミニストレーター」という言葉は、経営管理スタッフとか、そういった分野での専門家を特に指しているのでは?と、マイスターは勝手に想像しているのですが…どうなんでしょう?

この辺の言葉の使い方がどうも、アメリカのアドミニストレータ教育と、日本のそれとを比較するときに、事態をごちゃごちゃにする原因になっているような気がするんです。

あんまり安易に比較に使うと、誤解を招く言葉かも知れませんよ。むむむ続きを読む

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大学職員限定SNS、近日公開!?

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マイスターです。

「大学職員.net」さんが、
大学職員限定のSNS(ソーシャルネットワーキングサイト)を立ち上げるようです。


■「当サイトに新たな時代の幕開けが・・・」(大学職員.net)
http://university-staff.net/blog/archives/cat1/index.html



既に「大学職員.net」さんは独自のインターネット会議室、談話室機能を備え、
大学職員の交流の場として機能しておられるわけですが、
職員限定SNSの登場で、より活発な情報交換ができるようになると思われます。


こうした試みは、大切で、非常に意味のあることです。

「大学職員になったなら、まず何より先にここに登録しとけ!」

といった、業界スタンダードみたいな存在になっていただけるといいなぁと思います。



公開されましたら、マイスターもいちユーザーとして参加したいと思っています。
楽しみです。



※「SNSって何?」という方は、↓こちらに説明があります。
http://e-words.jp/w/SNS.html

現在日本で最も有名なSNSは、mixiでしょうか。

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1週間の大学関連ニュース [6/27-7/3]

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マイスターです。

ここしばらく、大学関連ニュースを紹介していませんでしたので、週末ということでまとめて紹介します。


今週は、やはり20日に報道された萩国際大の民事再生法適用申請に関する記事についての解説が目立ちましたね。


■「山口・萩国際大、再生法適用申請へ 定員割れ続き経営難」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/life/update/0620/004.html

■「私大倒産時代」(ゲンダイネット記事、livedoor掲載)
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1255906/detail?rd

■「萩国際大が民事再生法申請」(ブログで情報収集!Blog-Headline)
http://www.blog-headline.jp/archives/2005/06/post_840.html



特に最後の、「ブログで情報収集!Blog-Headline」のリンクはお役立ち。
ここしばらくの大手メディアでの報道だけでは吟味できない、細かい情報がそろっていて、今回の「倒産」が立体的に見えてきます。



あとは、授業や研究に関するニュースとして、以下の2つをご紹介しておきましょう。




■「『楽勝科目』をなくせ、大学側授業向上目指す」(Asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0627/TKY200506270170.html


■「MS、日本で産学連携研究機構を設立、優れている点組み合わせ技術革新を」(BCNランキング)
http://bcnranking.jp/service/11-00002860.html



Asahi.comの「楽勝科目をなくせ」の記事で紹介されている、「同志社ナビ」ですが、学外の人間でも登録はできました。

ただ、自分の授業の評価をまず先に送ってからでないと、集まった授業評価の内訳が見られない仕組みになっていますので、マイスターは見られませんでした。
在学生なら便利に使えそうです。




マイクロソフト社が設立する産学連携研究機構は、すごそうです。

顧問委員会のディレクターには、日本の情報学、メディア学の権威がズラリ。

マイクロソフトがどこまで本気で産学連携を推し進めるつもりなのか、見守っていきましょう。

大きな成果が上がれば、日本のこうした取り組みの成功例として、影響力は大きいはずです。

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倉部史記(マイスター)


大学付属校、大学、大学院、職場と、履歴書には違う大学名が4つ並ぶ。webメディア中心の広報制作プロダクションでプロデューサーとして働いた後、都内某大学職員、某予備校の総合研究所・主任研究員および大学連携プログラム等のプロデューサーを経験。

「自分で人生を切り拓ける人財を育成することが大事で、そのためには大学教育を強くする必要がある」という考えのもと、高校・大学・社会の接続、および大学職員の研修に取り組んでいます。
各メディアで大学に関する解説や情報発信もしています。

ご相談など、気軽に上記のアドレスにご連絡ください。

著書:文学部がなくなる日 誰も書かなかった大学の「いま」

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