NPO法人NEWVERYは、平日の大学の授業を高校生が受講し、進路を考えるキッカケにする「Weekday Campus Visit 」を、10月より実施しています。

10月27(土)には、法政大学キャリアデザイン学部で、

11月23日(祝・金)に、立教大学経営学部で、

先生方のご協力をいただきながら、実施いたしました。

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(↑立教大学経営学部で高校生がゼミに参加している様子)

私はNEWVERYの高大接続担当フェローとして、このWeekday Campus Visit の企画・運営を担当しています。当日、参加してくださった高校生の皆さんと一緒に、ゼミのようなガイダンス&振り返りディスカッションを行ったりしています。

<法政大学キャリアデザイン学部 Weekday Campus Visit >
■NEWVERYサイトでの告知・申込受付ページ
■法政大学キャリアデザイン学部サイトでの告知ページ

<立教大学経営学部 Weekday Campus Visit >
■NEWVERYサイトでの告知・申込受付ページ
■立教大学経営学部サイトでの告知ページ

おかげさまでこの取り組みが、少しずつ反響を呼んでいます。
本日12/7(金)の日本経済新聞夕刊でも、このWeekday Campus Visit の取り組みを紹介していただきました。
また「13歳のハローワーク公式サイト」でも、立教大学経営学部でのWeekday Campus Visit の様子を、レポートしていただいています。

■「★編集部スタッフが綴る★神:立教大学経営学部 Weekday Campus Visitというイベントを見学してきました(11.30)」(13歳のハローワーク公式サイト)

参加した高校生の方々は、1年生から3年生まで、学年もバラバラ。通っている高校もみんな違います。中には、このプログラムに参加するため、四国から泊まりがけで駆けつけてくださった方もいました。

このプログラムには、大きな特徴が2点、あります。

まず第一に、「お客様、見学者ではなく、学習者として参加していただく」ということ。
そして「授業前に、大学の見方についてのレクチャーを行い、授業後に、振り返りのディスカッションをする」ということです。


大学が主催するオープンキャンパスでは、高校生はお客様。教職員の皆さんも、先輩達も、高校生を大いに「おもてなし」してくれます。普段はやっていないことも、やってくれます。普段のキャンパスにはないものも、あります。

模擬授業では、特別な内容を、高校生に合わせた難易度で行ってくれます。受講するのは高校生だけ。大学生は受講していません。まさに、高校生がキャンパスの主役になる日。
そこで見ているキャンパスは、着飾った姿。普段よりもちょっと素敵に演出された姿です。

でも、普段のキャンパスの主役は、大学生です。大学生達はキャンパスで自分の学生生活を送っています。授業を受けていたり、サークル活動に打ち込んでいたり、そこかしこでグループワークをしていたり。授業も、集中して受講している学生もいれば、もしかして寝ている学生だっているかもしれません。

進路選択を控える高校生にとって参考になるのは、むしろ普段のキャンパスの方ではないでしょうか。

オープンキャンパスも便利だし、意義はあります。でも、オープンキャンパスではわからないことも少なくありません。着飾ってない普段着のキャンパスで、大学生と同じように授業を受けることによって、初めて気づくこともたくさんあると思うのです。
祝日は、高校の授業はお休み。でも多くの大学では15週の授業時間を確保するため、いまは祝祭日でも授業をやっています。このタイミングを使えば、高校生が、普段の大学の授業を受講することは可能なんです。

ただし、単に後ろの方で授業を見るだけ、ではあまり意味がありません。

大学の学びは基本的に4年間、124単位で構成されています。授業は15週間で、様々な意図を持った流れの中で行われているものです。その中の1コマをただ後ろから眺めただけでは、本来の授業の意図はなかなかわかりません。

「なーんだ、つまんないじゃん」
「こんな難しいの、自分には無理」

……なんて、ちらっと見た印象だけを持ち帰られてしまったら、かえって誤解を生んでしまう恐れもありますよね。

ですからWeekday Campus Visit では、授業前のガイダンスと、授業後の振り返りディスカッションを大事にしています。

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(↑ガイダンスの様子)

授業の前のガイダンスで、参加される高校生の皆さんは「学習者」のモードになります。大学の学びについて、自分なりの様々な仮説も立てていただきます。様々な初期設定を持った上で授業に向かい、自分の仮説が正しいものかどうかを検証していきます。

大教室の講義だけではなく、少人数での、双方向性が高い授業も受講。ゼミにも参加します(このあたりは、モグリでは難しいですよね)。

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(↑立教大学経営学部「Bilingual Business Project (BBP)」を受講している様子)

で、振り返りのディスカッションを経て、様々な「気づき」を得ていくというわけです。

「自分にとって、この大学、この学部はどのような意味があるのだろうか」
「自分は大学に何を求めるのだろうか。それは、この大学で達成できそうか」
「私は、この大学の環境を、どう活かせるか」


……など大学について、学部・学科について、そして自分について考えてもらう一日。
それがWeekday Campus Visit です。

Weekday Campus Visit はつまり単なる大学見学、授業見学ではなく、進路発見・進路構築のために設計された、ひとつの教育プログラム。一日の授業の中でなるべく多くのことを考え、たくさんの気づきを得て、様々な視点を持てるようにデザインされています。

実際、Weekday Campus Visit 参加者の、プログラム終了時のアンケートを見ると、参加前と参加後で大学への期待度が大きく上昇している様子がわかります。将来についての意識や、高校での勉強への向き合い方が変わりました、という感想も多いです。
高校時代にWeekday Campus Visit を経験し、進路についてより深く考えるようになった方が、最終的に受験を経て入学したら、入学の時点で高い目的意識を持ったアクティブ層、リーダー候補生になるんじゃないか、と私は密かに期待しています。いまからもう楽しみです。


大学が実施するプログラムだと、合否への影響などを気にして高校生は思うままにディスカッションできません。大学のPRだけを目的にしたイベントになってしまい、高校生の進路発見というテーマから、ずれてしまう恐れもあります。
その点、NPOという非営利の第三者が、Weekday Campus Visit を主催していることは、とても重要なポイントだと私は思っています。客観的な視点で、本人に見極めさせる、考えさせるというスタンスで運営できます(法政大学キャリアデザイン学部、立教大学経営学部でのWeekday Campus Visit は、この意図について先生方からの共感・ご賛同をいただき、実施されました)。
大学の協力を受けながらNPOが主催・運営するという形は、高校生にとっても、高校の先生方にとっても、大学にとってもメリットが大きいんじゃないかと私は思います。

Weekday Campus Visit が多くの大学で行われるようになれば、高校の進路指導も変わるかもしれません。現在、学士号の種類は670種類以上。しかもそのうちの6割は、特定の1大学にしか存在しないオンリーワン学位です。高校の先生は、大学の情報を集めるだけでも大変です。というか、この複雑化した社会の情報を高校の先生が一通り把握し、最適な選択に向けて一人ひとりガイドするというのは、はなから不可能です。

でも、様々な大学でWeekday Campus Visit が行われていれば、先生は「文理選択をする前に、文系、理系それぞれのWeekday Campus Visit に一度は参加しなさい」と、まず高校生の背中を押して、送り出す先ができます。で、参加してきた高校生に、「どうだった? どんな発見があった?」と、問いかける。その繰り返しができれば、自分の進路について考えを深めるための助けになるでしょう。
大学には様々な授業があり、様々な人がいる。そのリソースを活用しながら、高校生が自分の進路を探っていく。私は、ぜひそんな協力関係を、Weekday Campus Visit によって大学と高校の間に創りだしていきたいと思っています。

既に、春以降のWeekday Campus Visit も、着々と準備が進んでいます。
ご関心をお持ちの大学関係者、および高校関係者の方、ぜひ一緒にやりましょう。
いつでもご連絡、お待ちしております。

Weekday Campus Visit についてのお問い合わせ先はこちらです。

■主催:NPO法人NEWVERY
〒170-0005 東京都豊島区南大塚3-24-4 メゾン南大塚4F
◆お電話でのお問合せ: 050-1071-8324
◆メールでのお問合せ: info@newvery.jp

※私の連絡先に直接、ご相談いただいても結構です。本ブログの右上、プロフィール欄に記載しています。

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