マイスターです。

■大学発の食品が再び新宿に集合 研究者の講義も聞ける一大イベントに
■第2回 『大学は美味しい!!』 フェア(1):「学市学座」+「大学は美味しい!!」連動企画 
■第2回 『大学は美味しい!!』 フェア(2):各大学のブースをレポート!

↑引き続き、 『大学は美味しい!!』 フェアの、各大学ブースのレポートをお届けします。

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東海大学では、産学連携で製造された、阿蘇の焼酎を販売。
↓こちらで紹介されている、「ゼロエミッション(廃棄物ゼロ)」の焼酎です。
■「クローズアップ!産官学連携『廃棄物ゼロ 完全循環器の焼酎づくりに挑戦』」

大学による食品開発には、社会的な課題に対する提案が含まれているものが少なくありません。
それが企業とは違う、大学ならではの視点ということになるのでしょう。


それにしても今回は、「お酒」の販売が多いです。
以前にもご紹介しましたが、最近は、大学がオリジナルの「お酒」を作ったという話題が少なくありません。
一堂に集まると、一層、そんな印象が強くなります。

実際、こうしたイベントでは、小さい器で試飲してもらうことが容易で、保存がきき、余っても持ち帰れるといった、お酒の便利な点が存分に活かされそう。

会場も、お酒が好きそうな紳士淑女の方が大勢、お見えになっている様子。中には各大学のブースをハシゴし、試飲だけで赤くなっている方も……。
全体的には日本酒を作っている大学が多いですが、こちらの焼酎や、山梨大学のワインまで、バリエーション豊富です。
そのうちお酒愛好家の方々の間で、大学銘柄が話題になることも出てくるかもしれませんね。
(塾のブログで紹介しちゃってますが、もちろん高校生はダメですよ!)

……書いててだんだん、宇都宮大学の「モッツァレラたまり漬け」のように、おつまみにされそうなメニューも多いような気がしてきました。
大学にはお酒好きの人が多い、と一般の方に思われているかも。

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↑こちらは、「奈良漬け」グッズで一躍有名になった、奈良女子大学のブース。
前回の記事では、「奈良漬けアイス」をご紹介させていただきました。

今回、学生さんが手にされているのは、「奈良漬けサブレ」。
意外すぎる組み合わせが、相変わらず好奇心を刺激してくれます。

マイスターは、食に関しては、人一倍チャレンジャー精神好奇心が強いので、前回のアイスに続き、奈良漬けサブレも購入。

食べてみたところ、正直言ってこれは……かなり美味しいです!

上品で、後を引く美味しさ。確かに奈良漬けの香りがします。
っていうか、細かく刻んだ奈良漬けが入ってます。
箱には、「奈良県観光みやげもの大賞」菓子・食品部門「最優秀賞」受賞と書かれていますが、うむむ、納得。

奈良の食材を活かしたメニュー開発を行う一連の「奈良の食プロジェクト」。
奈良女子大学生活観光現代GPのアドバンスプログラムとして位置づけられているのですが、これは地元からの期待も大きそう。

■「奈良女子大学生活観光現代GP 奈良の食プロジェクト」

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↑こちらは北海道大学なのですが……ここだけ雰囲気が、違う。
スーパーのお総菜コーナーみたいになってます。

ラインナップも松前漬など、お総菜に良さそうなものばかり。
もともと細かくパッケージングされていたのだそうですが、演出上、敢えて全部出し、このような販売スタイルにされたのだとか。
こういうこだわり、楽しくで良いですよね。

今回はどの大学も、ディスプレイに力を入れています。
特に前回から出展されている大学は、気合いの入り方が違う様子。

ブースにいらっしゃる皆様とコミュニケーションするのも、楽しいポイントです。

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↑こちらは信州大学農学部。
「高峰ルビーはちみつ」やリンゴジャム、「はぜ掛け米コシヒカリ」、山ぶどうワインなどが並んでいます。

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↑そして、お茶の水女子大学。
両校とも、学生さん達の姿が会場で目立っていて、活気がありました。

お茶の水女子大学は、食物栄養学科の学生さんが中心となって活動しているサークル「Ochas」による出展。

■Ochas

普段は製品の企画開発や食育活動、保育園でのおやつづくり、TFT(テーブル・フォー・ツー:以前の記事を参照)といった活動を展開されているサークルだそうです。

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「Ochas」の学生さん達は皆、上のようなプレートを着けて対応されています。

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↑このように、ブースを訪れる方々に様々な説明をされていました。
普段からこのように「食」を中心にしたコミュニケーション活動をされているということが、ブース全体から伝わってきます。

以前の記事で、「高校生が大学のことを知るための良い機会」と述べましたが、ブースで出会える学生さんや教職員の方々から伝わる印象って、やはり参考になります。

こんな先輩みたいになれるのかなとか、こんな先生と一緒に研究できたら面白いだろうなとか。
人が与えるイメージって、印象に残るものです。

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↑そして、前回の開催時にもご紹介させていただいた日本大学国際関係学部・金谷ゼミナールの皆様。

地元の名産、三島馬鈴薯(じゃがいも)を使って作られている商品の数々。
特に、「みしまんじゅう」は地元の駅やネットショップなどでも販売される、人気商品です。

■日大国際Kanaya-seminarたんぽぽ[金谷ゼミ]

金谷教授のご専門は、国際協力や地域開発など。
学生さんたちも、国際関係学部で学んでいらっしゃるわけですから、食品をつくるのが専門ではありません。
その点では、この会場でも異色の存在です。

この製品は企画の発案から地元企業と連携しての製品化まで、学生さんによって進められています。
そして売り上げの一部が、カンボジアの国際開発協力に使われているのです。
売り上げによって建てられた給水塔が、カンボジアで既に3機、稼働中。現地の方々に安全な水を供給しています。

(関連情報)
■「三島の新名物誕生!!みしまんじゅうとみしまいっパイ」(Qlep)
■「つながる 支える 世界へ 給水塔 贈った後に…」(読売オンライン)

学生の中に育った、世の中に対する問題意識が、この「みしまんじゅう」を生んだわけです。
それがいま、地元の店で販売され、三島という地域の活性化にもなり、同時に、遠く離れた国の方々の悩みをも解決しているのですね。
具体的な食品を通じて、学問と社会問題が結びつく体験。関わった学生さん達が学べることは大きいと思います。

「食」というと、農学や栄養学、水産学、畜産学といった分野が思い浮かびます。
でも、社会のあらゆる部分に食は関わっていますし、食に関係なく生きている人はいません。

他の学問を専攻されている学生さん達も、食という切り口で社会を捉えることで、様々な取り組みが行える。
そんなことを、「みしまんじゅう」の事例は教えてくれているように思います。


さて、 『大学は美味しい!!』 フェアのレポートは以上になります。
……が、もう少しだけ、関連した話題をお送りしたいと思います。
明日までどうぞ、おつきあいください。

以上、マイスターでした。

今回、取材に快く協力してくださいました大学関係者の皆様、およびイベント主催者の皆様、お忙しい中、本当にありがとうございました!


※この記事は、現役高校生のための予備校「早稲田塾」在籍当時、早稲田塾webサイト上に掲載したものです。

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