ニュースクリップ[-3/30] 「学生仕送り:月9万5900円と過去最低水準 首都圏私大」ほか

マイスターです。

大学のシニア対応に関する話題をご提供しているところではありますが、日曜日になりましたので、本日はいつものように、ニュースクリップをお届けしたいと思います。

【仕送り減少。】
■「学生仕送り:月9万5900円と過去最低水準 首都圏私大」(毎日jp)

首都圏の私立大・短大に昨年入学し、自宅外から通う学生の仕送り額(6月平均)が9万5900円と過去最低水準だったことが17日、東京地区私立大学教職員組合連合(東京私大教連)の調査で分かった。奨学金の受給を希望する家庭の割合も過去最高に達し、各家庭が苦しい経済事情にあえぐ姿が浮かび上がった。
(略)仕送り額は94年度の12万4900円をピークに減少傾向が続き、昨年度(9万9200円)初めて10万円を割ったが、今回さらに3300円下回った。また仕送りから家賃を引いた月当たりの生活費も3万6700円と過去最低。
奨学金を希望すると回答した家庭(自宅通学を含む)の割合は63.2%と過去最高で、このうち「実際に申請した」と回答した家庭も過去最高の61.0%だった。
(上記記事より)

首都圏の私大・短大限定ではありますが、気になる調査結果です。
仕送り額が減少すると同時に、奨学金を希望する家庭や、実際に申請した家庭の割合も上がっているとのこと。
記事にあるように、家庭の経済状況が厳しくなっているということでしょうか。

■「私立大学新入生の家計負担調査 2007年度(抜粋)(PDFファイル)」(東京私大教連 )

仕送り額の減少は、学生のアルバイト時間などにも影響を与えるかも知れません。

【こんなところに?】
■「放置自転車とQRコードで新たな広告モデル IT DeSign」(ITMedia エンタープライズ)

バイクオフコーポレーションとIT DeSignは3月24日、リサイクルした自転車を大学生に無償で貸し出すサービス「エコチャリ.com」と、QRコードを活用した広告事業で業務提携すると発表した。
サービス内容は、大学生が無料でレンタルできるリサイクル自転車の側面などに、スポンサー企業のロゴなどデザインしたQRコードのステッカーを貼るもの。携帯電話で読み取ったユーザーを、スポンサー企業のモバイルサイトに誘導する。QRコードを読み取る対象として大学生や通行人などを想定している。
大学生向けのサービスを提供する企業や、新卒採用に積極的な地場の企業などを中心に売り込む。リサイクル自転車を広告媒体にすることで、放置自転車の削減や環境問題に取り組む姿を学生にアピールできるという。
(上記記事より)

「エコチャリ」は、街中や大学構内などにある放置自転車をリサイクルし、レンタルする仕組み。
そこに、広告用のQRコードがつくそうです。

アイディア自体は面白いと思うのですが、自転車についたQRコードをわざわざ読み取る人がどのくらいいるだろうか? という素朴な疑問も。

【青春俳句。】
■「龍谷大学青春俳句大賞:4万6949人応募、表彰式 /京都」(毎日jp)

「龍谷大学第5回青春俳句大賞」の表彰式が23日、伏見区の龍谷大であった。4部門に全国4万6949人から9万1281句の応募があり、この日は入賞者や保護者ら約150人が参加した。
(上記記事より)

龍谷大学による、第5回「青春俳句大賞」の結果発表です。
実際の作品は、↓こちらから読むことが出来ますので、ご興味のある方はどうぞ。

■「龍谷大学 第5回青春俳句大賞 入賞作品発表」(龍谷大学)

この手のコンクールでは、東洋大学が1987年から行っている、『現代学生百人一首』がよく知られています。
また、(宣伝みたいで恐縮なのですが)早稲田塾と朝日新聞社による「高校生の天声新語コンクール」も、ここ数年、メディアなどで取り上げられる機会が増えてきたようです。

■「東洋大学 現代学生百人一首」(東洋大学)
■「高校生の天声新語コンクール」(朝日新聞社)

こうしたコンクールの魅力は、「……自分も確かにそういう感覚を持っていた!」と心の深い部分で共感できる部分と、「なんと、今の若者達はそんな風に社会を感じ取っているのか!」と驚かされる部分の、両方に触れられるところではないかなとマイスターは思います。

【気が早すぎ?】
■「大学ラグビー・ベビーウェア おまけ付!」(ニッカンスポーツショッピング)

大学ラグビー界に燦然と輝く早稲田、慶應義塾、明治。
その豊かなる伝統を次の世代へ受け継ぐべく
ラグビーマガジンのオリジナル商品、大学ラグビー・ベビーウェアが登場!!
贈り物にも最適のグッズです。
(上記記事より)

日刊スポーツのオンラインショッピングページで見つけました。
愛校心の強い親には喜ばれるのかも知れません。

ただ、「伝統、次なる世代へ──」というキャッチフレーズが載っているのですが、ちょっと気が早すぎだろうという気がしないでもありません。

【消防団員を増やせ! 大学での取り組み】
■「学生諸君よ!消防団へ来れ 宮城県、大学に防災講座促す」(河北新報)

消防団員の減少に歯止めをかけようと、宮城県は各大学に対し地域防災を学ぶ講座の開設を働き掛けている。専門家を派遣し、消防団への加入や災害発生時に結成する「機能別消防団」への参加を促す。2009年度の講座開始を目指す。
講師は、防災専門の大学教授らに消防庁が委嘱している「消防団員確保アドバイザー」に要請する。県内の複数の大学が、講座の受講を単位に組み込む方針という。
機能別消防団は、消防団の活動を補う臨時の組織。地震や水害などが発生した際に結成され、避難所の管理や救援物資の配布、けが人の救護を行う。
2007年4月1日現在、県内の消防団員数は2万1967人。10年前の97年(2万3326人)と比べ、1359人減った。少子高齢化のほか、担い手の中心だった農家や自営業者の減少が響いているとみられる。
(上記記事より)

宮城県に限らず、他の地域でも、こういった活動に関わる方は減少の一途をたどっていると聞きます。また、一応登録はしているけれど、訓練などに参加しない団員が多いのも、問題になっているとか。
若者が

そもそも、「消防団員」という制度を知らない大学生も多そうですが、こうした活動に若者を巻き込んでいくために、大学が関わるというのは、悪いことではないように思います。消防団は重要な社会システムの一つですから、それについて実際に参加しながらその意義や問題を学ぶというのは、学生にとって良いのではないでしょうか。
単なる訓練だけではなく、地域防災について総合的にしっかり学ばせるような講座にするのなら、単位を出してもいいと個人的には思います。

以上、今週のニュースクリップでした。

今週も一週間、本ブログを読んでくださいまして、ありがとうございました。
来週も、お互いがんばりましょう。

マイスターでした。

※この記事は、現役高校生のための予備校「早稲田塾」在籍当時、早稲田塾webサイト上に掲載したものです。