「大学プロデューサーズ・ノート」は、新たな段階を目指します

[今日は最後に大切なお知らせがあります。ちょっと長くなりますが、ぜひ最後までお読みいただければと思います]

「元webプロデューサー」という名乗り方をしていた頃がもはや懐かしい、マイスターです。

マイスターは以前、企業のwebサイトを企画・制作するwebプロデューサーとして働いておりました。
しかし大学院生の時から教育機関の運営の在り方にずっと興味を持っていたこともあり、2004年11月、教育業界で生きたいという決意を固め、大学職員に転職しました。

その半年後に、「俺の職場は大学キャンパス」というタイトルで始めたのが、このブログです。

今日はまず、その辺りの経緯を、ちょっとだけ振り返らせてください。

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大学は言うまでもなく、私達の社会において非常に重要な役割を担っている組織です。教育、研究、地域貢献、いずれもより良い社会づくりには欠かせません。

大学はまた、関わる人達にとても大きな影響を与えます。
自分の6年間の学生時代を振り返っても、素晴らしい先生や心躍る授業、意義深い研究などがたくさんありました。自分は大学で結構変わったな、成長したなと思えます。

何が言いたいかというと、素晴らしい大学を世に送り出すということは、社会を良くすることと同義だということです。

……でも、大学職員になり、あれこれと現場で人に触れ組織を知っていくなかで、すぐに以下のような疑問がわいてきました。

大学では、大事なところが、けっこう適当になされているんじゃないか?
大学は、誰も責任をとらないガバナンスで動いているんじゃないか?
冬の時代と口では言うけれど、実は誰も本気で改善・向上しようとしていないんじゃないか?

簡単に言うと、大学は、学術の扱いに関しては確かに機能している機関でしたが、組織の在り方という点に関しては、実は多くの問題を抱えているんじゃないか、そんなことを感じ始めたのです。

また、新参者ながらも様々な方々と話をする機会に恵まれ、(そう多くはないかも知れないけれど)大学問題を論じる文献を読み、大学職員向けの勉強会に出かけ、大学院などで学ぶなどしてみるにつれて、多くの大学が、同じような問題やリスクを抱えて悩んでいるように、マイスターには思えてきました。

そんな中で、自分なりに感じた疑問を整理するため、また大学を取り巻く様々な情報を追っていくために、ブログを書いてみようと思い立ったのです。

もうひとつ、「大学職員」という立場で、大学問題についての意見や情報を日々発信していく、というのもブログ開設の目的の一つでした。

世間からすると、大学は、教員と学生だけで構成されているように思われてしまいがちです。
しかし今後、より良い大学を実現させようとするのであれば、優秀な教員だけではなく、大学を運営面で担う本当のプロフェッショナルの力も必要になってくるはずです。

そんな大学職員という存在を、世間の方々に知っていただくためにも、

「大学職員も、大学のことをこのように考えているんですが、皆さんはどう思いますか?」

ということを、日々発信していくブログがあったらいいんじゃないかと思ったのです。

そんなわけで2005年5月、元webプロデューサーの大学職員が大学問題を紹介するブログ、「俺の職場は大学キャンパス」の毎日更新を始めたのでした。

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さて、2007年4月に、マイスターは勤めていた大学を出て、別の職場に移りました。

それに合わせてブログも、「大学プロデューサーズ・ノート」という名称に変えました。

2年近くブログを続けている間に、多くの方々のお世話になりました。
大学アドミニストレーターとして活躍している、あるいは活躍できるように日々努力している方々から、多くのことを学ばせていただきました。
権限も経験も不足している中で、それでも勤務する大学のことを憂い、どうすればいいんだろうとうんうん唸っている方々と、思いを共有することができました。
おかげさまで、メールやブログのコメント欄、「大学職員.network」などを通じて、色々と意見をやりとりさせていただけることも増えました。

実は、日本中の大学に、がんばっている人達はいたのです。

そんな皆様と関わっていく中で、

「自分はどういう形で、この、日本中の大学でがんばっている人達と一緒に、大学を良くしていけるだろうか」

……と考えるようになりました。

それが転職を決意した大きな理由のひとつなのですが、その時に考えた名前が、「大学プロデューサーズ・ノート」です。

「大学を良くしたい!」と強く望み、大学の価値を最大に高めようとしている方々は、言ってみれば「大学プロデューサー」なんじゃないかと、マイスターは思うのです。
そんな、全国に散らばる大学プロデューサーのための情報が集まるようなブログ。
それを目指したいということで「大学プロデューサーズ・ノート」という名前にしました。

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もうすぐ、ブログ毎日更新1,000日目を迎えます。
「大学プロデューサーズ・ノート」もここで、次のステップを目指していきたいと思います。

マイスターの現在の肩書きは、初めて書きますが、「早稲田塾総研 主任研究員」です。
そして(ここの社員は全員がそうなのですが)、プロデューサーです。

ご存じない方もいるでしょうから簡単にご紹介しておきますと、早稲田塾は東京・神奈川に15校舎を持つ、大学受験予備校です。
何しろこの二都県にしかありませんから、首都圏以外の方はもしかするとご存じないかも知れません。
(良い意味で)予備校とは思えぬスタンスを貫いている、ちょっとユニークな教育機関です。

マイスターがこの塾をまだよく知らなかった頃に、ニュースなどを調べて書いた一本の記事がありますので、よろしければこちらをご覧ください。

・予備校が大学の指定校推薦枠を獲得:早稲田塾の取り組み(2006年07月13日)
http://www.unipro-note.net/archives/50221370.html

恥ずかしながらマイスターは、この記事を書くまでこの塾のほとんど知らなかったのですが、調べるほどに「これは、なにやら可能性のある教育機関だ」と思いました。
受験産業というよりも、「新しいタイプの教育機関」であるように思えたのです。
「高等教育を変えるための突破口が、ここにあるかも」と感じました。

その後、トップを始め、関係者の皆様と意見交換する縁もあり、気がつけば現在に至ります。
ブログで記事を書いたときには、まさかその半年後に自分がそこにいるなんて思ってもみませんでしたが……ブログというメディアの可能性、侮れません。

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で、ここからがようやく今日の本題です。

現在、マイスターの前には、1万人を数える現役高校生がいます。
そう、早稲田塾の塾生です。
自分なりに大学を訪ねたり、教授の特別授業に参加したりしながら、それでも将来について日々迷い悩んでいる、そんな若者達です。

その後ろには、保護者がいます。
我が子の進路を、誰よりも真剣に考えている方々です。

高校の教職員の皆様も、います。
今の大学はどうなっているのだろうかと気にかけつつも多忙で、あまり調べる時間が取れなかったりする方々です。

その周りには、小中学校の教職員や行政、その他・教育産業の関係者を始め、教育の行く末に関心を寄せる皆様もいます。

そんな皆様が、「大学はどうなっているんだ?」と、目をこらしているのです。

こうした方々にこそ、「大学のいま」と、「大学のこれから」を知ってもらうべきではないでしょうか。

もともと、
「教育の改善は社会全体の課題だ。だから学校や教員だけに丸投げするのではなく、できる限り多くの人間や組織が、可能な範囲で積極的に教育に関わっていった方がいいんじゃないか」
……というのがマイスターの持論です。
それでなくても、大学は社会にとって重要な機関なのです。大学を取り巻く環境の変化や、大学が抱えている問題などを多くの方々に知って欲しいですし、またそうあるべきだと思っています。

そんなわけで、結論を言いますと、

この「大学プロデューサーズ・ノート」を、
早稲田塾webサイト内に移転させることにしました。

↓こちらが、新しい「大学プロデューサーズ・ノート」です。

■「大学プロデューサーズ・ノート」(早稲田塾)
http://www.wasedajuku.com/wasemaga/unipro-note/

何か、ロゴがえらいことになっていますが、あまり気にしないように。

既に1月7日付けで、第一回目の記事をアップしてあります。

移転、と書きましたが、正確には以下のようにするつもりです。

●明日以降、連載の続きは、新しいサイトにアップしていきます。

既存サイトは、すべての記事をそのまま残します。削除したりすることはありません。ただこちらは、個人的なお知らせなどを除いて、基本的に更新しません。

そんなわけで、すみません、RSSリーダーなどをお使いの方はお手数ですが新しいサイトのRSSを再度、ご利用ください。
ブックマーク(お気に入り)やリンクなども、すみませんがよろしければ再設定していただければと思います。

なお、新サイトでの編集方針ですが……

編集方針は、

これまでと、全く変わりません。

素晴らしいなと思った事例はそのようにご紹介しますし、「これは問題では」と思った事例については、「これは問題では」と言います。有名大学でも文部科学省でも、ご紹介の仕方はみんな同じです。

マイスターの方が、「あの、本当にいいんですか社長」と念を押してしまいたくなるくらい、本当にこれまで通りです。

(というより、本来の目的である、1万人の高校生達の将来のことを考えると、むしろちゃんと言うべきことは言わないと!という気にもなるんです)

というわけで装いも新たに、といっても中身はまったく変わらないまま、「大学プロデューサーズ・ノート」は新しい場所で続いていきます。
もう二年半も続けましたが、何しろ教育が変わるのには時間がかかるものです。まだまだ終わりは見えません。

コメント欄やトラックバックの受付なども、これまでと全く変わりません。
新しいサイトでも、ご自由にご意見ご感想、ご指摘等をお寄せください。

メールを送ってくださるという方は、とりあえず当面は、今ご覧になっているこの既存サイトの右上、プロフィール欄にあるアドレスをお使いください。
(これはマイスターのプライベートアドレスですので、こちらに送られた内容は、マイスターしか読みません)

以上、ちょっと長くなりましたが、ちょっとした移転のご挨拶でした。

今後も、これまで以上に張り切って更新を続けていきたいと思います。

それでは、改めてこれからも、「大学プロデューサーズ・ノート」を、どうぞよろしくお願いいたします。

マイスターでした。

【移転先(再掲載)】
■「大学プロデューサーズ・ノート」(早稲田塾)
http://www.wasedajuku.com/wasemaga/unipro-note/

■早稲田塾
http://www.wasedajuku.com/

※余談ですがマイスター、早稲田塾トップページにある読み物系コンテンツ「ワセマガ」全体の編集長も兼任することになりました。
これらのコンテンツについてのご意見ご感想も、随時募集中です。

3 件のコメント

  • あなたのような優秀な方には、
    将来的には(例えば立命館や慶応などのような)最先端の学校の職員として活躍してもらいたい。
    大学職員でなくなってしまったということは、
    大学(職員)に見切りをつけたともいえるのではないか。
    いつかまた職員としてカムバックしてくれることを願っています。

  •  サイトを移転されてから数日経ちましたが、いまだに新しいサイトへの違和感が拭えません。
     「編集方針が変わらない」というのなら、なおのこと、サイトは移転すべきではなかったと思います。残念です。

  • ライブドアの大学ブログランキングに、いつもランクインされているもので、こんなブログありますが、ご存じでしたか?
    http://blog.livedoor.jp/gardenursing/
    http://blog.livedoor.jp/gardenursing/archives/963456.html(事件報告は、ここから始まっています)
    もし、この裁判の判決が出たら、マスコミは大騒動するでしょうね。
    大学の不祥事はたくさんあるけれど、集団ハラスメントで、しかも学生を使った虚偽捏造という陰謀で一教員を陥れたという事件ですから、半端でなくセンセーショナルです。なんでも園芸療法という耳慣れない研究に、科研費1,848万円が交付されたことがきっかけで、嫉妬やら研究略奪やらでまわりのモンスター教員が蠢いたという話し。
    小説になるか、ドラマ化されるのは間違いないでしょう。
    ご存じでなかったら、一度ご覧になってみてください。
    (私は、コメント欄も含めて、じっくり8時間かけて読破しました)