【キャンパス・ウォッチ】 スタンフォード大学 @Silicon Valley

趣味は大学探訪のマイスターです。

先月、幸運にもコロンビア大学を訪れることができたわけですが、さらにラッキーが続きました。

スタンフォード大学 正面←クリックで拡大します

今度は、これまた世界屈指の大学として知られる、スタンフォード大学を訪れる機会を得られたのです。
いやー、最近ツイてるなぁ。悪いことが起きる前触れじゃないといいんですが。

■Stanford University
http://www.stanford.edu/

スタンフォード大学はサンフランシスコから南に数十キロ、パロアルトという街にあります。
IT産業のメッカとして知られる「シリコンバレー」の中心部分に立地しています……というより、スタンフォード大学が現在のシリコンバレーを作った、と言う方が正確かも知れません。

→(参考)スタンフォード大学出身の、著名なビジネス創始者(wikipedia)

上記のリンクにあるようにYahoo!やGoogleを始め、著名なIT企業の創始者はみんなここの卒業なんじゃないの? という感じです。
(※Googleの検索システムは、スタンフォード大学の博士課程に在籍していた二人の青年が在学中に作り上げたものです)

ハーバード大学などと比べると、日本での一般的な知名度はあまり無いのかも知れませんが、アイビー・リーグの名門大学達に勝るとも劣らない、世界的な競争力を持つ大学です。東のハーバード、西のスタンフォード、なんて言われることもあります。

↓現在、18人のノーベル賞受賞者が教員として在籍しています。なんだそりゃ……。

■「Stanford Facts 2007:The Stanford Faculty」(Stanford University)
http://www.stanford.edu/home/stanford/facts/faculty.html

とにかく、そんなスタンフォード大学に行けるということで、前日から小躍りしていたマイスターです。

で、キャンパスなのですが、これがまた広いです。

→スタンフォード大学の航空写真(Google MAP)

隣接する研究所だけでも、普通の大学一個分くらいあるんじゃないの、という印象でした。キャンパスの隣に、ゴルフコースも所有しているそうです。

冒頭に掲載した写真は、キャンパスの正門から入って正面にある建物です。

スタンフォード大学のキャンパスは、おおよそどの棟も統一された外観になっています。茶色の屋根と、南国っぽい植物が、西海岸の明るい日差しによく合っています。

スタンフォード大学 回廊←クリックで拡大します

↑このように、回廊が多いのが特徴です。アカデミックな雰囲気がします。
(哲学を中心にした古代の学びのあり方を規範にしていることが多いからか、欧米の歴史ある大学には古代ギリシア・ローマ風の建物が多いです)
古代ローマ時代を思わせるアーチに囲まれて、最先端のITを学ぶというのもいいものですね。

スタンフォード大学 卒業生パネル←クリックで拡大します

↑回廊の一部分には、このようなパネルが。
これは毎年の卒業生達が、記念としてキャンパスにのこしていくものです。上記の写真はつい最近……ではなく、1896年前後の卒業生達のものです。これが、2006年までずらっと並んでいます。

スタンフォード大学 正式名称←クリックで拡大します

↑こちらは、回廊の壁に貼られていたパネルです。スタンフォード大学は、正式には「LELAND STANFORD JR UNIVERSITY」という名称なのですね。
企業家として財を成し、カリフォルニア州知事も務めた「リーランド・スタンフォード」という方がいました。しかし彼の愛する息子が、病で早逝してしまいました。悲しんだリーランドは息子の名を残すため、そして息子の代わりに若者達にできることをしようと考え、この大学を創設したというわけです。

スタンフォード大学 ロダン←クリックで拡大します

↑中庭にはおなじみ、ロダンの彫刻です。

スタンフォード大学 フーバータワー←クリックで拡大します

スタンフォード大学 フーバータワー2←クリックで拡大します

スタンフォード大学 フーバータワー3
>←クリックで拡大します
↑キャンパスのどこからでも見える塔は「フーヴァー・タワー」といって、スタンフォード大学のランドマークです。同大の卒業生で、アメリカ合衆国第31代大統領のハーバート・フーヴァーに因んでいるそうです。

スタンフォード大学 図書閲覧室←クリックで拡大します

↑ふと足を踏み入れた校舎の中にあった、図書閲覧室です。
アメリカの大学の図書館って、天井高い部屋が多いんですよね。カーペット敷きでソファがあったりして、学生さん達は、静かに本を読んでいます。

スタンフォード大学 三菱教室←クリックで拡大します

企業の名前の付いた建物や部屋が多いのも特徴です。「ヒューレット棟」「パッカード棟」なんてのもあります。
上の写真は、たまたま見つけました。実は同じフロアに、NECの部屋と、東芝の部屋もあったりします。もしかして、日本の大学よりもアメリカの大学に投資してる? ……などと憶測してしまったり。

スタンフォード大学 インターネット発祥←クリックで拡大します

↑こんなパネルもありました。ちょっと誇らしげです。
こういった記録が、学生達の記憶として後世まで受け継がれていくのでしょう。それが、また新たな輝かしい記録を生み出す原動力になるのだと思います。

……というわけで、世界のITをずっと牽引してきたスタンフォード大学に行ってきました。

大学の周り(つまりシリコンバレー)には有名IT企業のオフィスや研究所が並んでいるし起業家がたくさん住んでいる地域はあるし、スタンフォードのキャンパスは広いしキレイだし、学生さんは熱心に学んでいるようだし。

なんていうか、今後もスタンフォードは栄え続けそうです。

以上、マイスターでした。

1 個のコメント

  • スタンフォード大学、20年ほど前の大学生だったときに交換留学で行ったことがあるので、懐かしく写真を拝見しました。今では当たり前ですが、当時、スタンフォード大学の図書館にパソコンで蔵書検索できるシステムがあってビックリ。「なんて便利なんだろう・・」と感動したことを覚えています。だってその当時の日本の大学は、まだ蔵書カードを手で繰って(長細い引き出しにぎっしりカードが詰まっているやつ・・ご存じですか?)本をを探していましたからね。